我慢強さという、旧来型の“ストレス耐性”ではなく、 「ストレスに対処し、ストレスから回復する力」を科学的に測定

新型コロナウイルスの世界的な流行に象徴されるように、変化が激しく、将来の予測が困難な現代。ビジネスにおいても、不確実な環境下、厳しい競争のなかで結果を出さなければならない状況が続いている。そのような背景もあり、「将来遭遇するストレスに対処できるかどうか?」を正しく把握し、応募者側・企業側、双方にミスマッチのない採用・配属をしたいというニーズは、年々高くなっている。

ヒューマネージは、2002年、業界で初めて“コーピング”=ストレスへの対処方略を科学的に測定する、コーピング適性検査『G9』をリリース。従来、ストレス耐性と解釈されていた「打たれ強さ」「世渡りのうまさ」「体育会的ガッツ」といった曖昧なものではなく、その人独自の“コーピング”=ストレスへの対処方略(ストレスに対処する行動特性)を科学的に測定し、その人が将来、ストレスの元にどのように対応するかを予見する『G9』は、業種・企業規模を問わず既に1,000社以上の企業に導入され、採用・配属に活用されている。

このたびリリースする新しい適性検査『G9 neo』は、ストレスから回復する力=“レジリエンス”を測定対象にプラス。我慢強さという旧来型のストレス耐性ではなく、「ストレスに対処し、ストレスから回復する力」――成果を生み出すために必要な、これからの時代の「ストレス対処力」を科学的に把握する。

『G9 neo』の特長;
【特長1】同じ環境・同じ仕事で、ストレス反応があらわれる人とあらわれない人が
いるのはなぜ…?《コーピング(ストレス対処方略)を測定》

同じストレッサー(ストレスの元となる事象)にさらされても、その結果生じるストレス反応は、人によりさまざまである。仕事に差し支えるほどネガティブなストレス反応を起こしてしまう人と、そうでない人の差はどこから生じるのか?それは、その人が有している、“コーピング”=ストレスへの対処方略がカギを握っている。

コーピングが成功すると、ストレス反応はほとんどみられず、逆にコーピングに失敗すると、ストレス反応が強くあらわれ心身の不調につながる。

コーピングは、ストレスの元となる事象の特徴に応じてある程度変化するが、多くは習慣化され、その人独自の行動特性となっている。この習慣化された行動特性=コーピングを測定することで、その人材が、入社後に直面するストレスフルな状況にどう対応するか?すなわち、入社後の「ストレス耐性」を科学的に予測できる。


【特長2】≪業界初≫逆境に直面してもそれを克服する、あるいは逆境を経てより成長する力
《レジリエンス(ストレスから回復する力)を測定》

レジリエンス(resilience)とは、跳ね返り、弾力、回復力、復元力という意味を持ち、アメリカ心理学会では、「トラウマ、逆境、悲劇、あるいは継続的な大きなストレスに直面しても適応する能力」と定義されている。ビジネスにおいて、仕事におけるストレスをなかったことにするのではなく、それを克服する、あるいは逆境を経てより成長する能力を指す概念として、近年、注目を集めている。

ヒューマネージでは、『G9 neo』の開発監修者である種市 康太郎氏と共同で、10年以上に亘ってレジリエンスに関する調査研究を行っており、入社後のストレス耐性の予測精度をより一層高めるべく、この度、新しい適性検査『G9 neo』の新尺度としてこのレジリエンスを加えることにした。直近のヒューマネージの調査研究では、「レジリエンス(下記)を改善するほど、翌年のストレス反応は良好となる」結果が得られており、レジリエンスの有効性が示されている。