「Back to Basics」 基本に立ち返って、無駄を省き、働き方を見直し、ミッション実現のために必要な業務に集中するための取り組み
独立行政法人国際協力機構
国際協力機構(JAICA)は開発途上国支援を行っていますが、各国のニーズ・要請が年々多様化し、支援も複雑化しています。限られた人材でこれらを的確に受け止め、迅速に対応するには、抜本的な業務改革で労働生産性を向上させる必要がありました。そこで30%効率向上という目標を掲げ、業務の構造分析を行い、3つの要素に因数分解し、それぞれにチャレンジを行いました。 まだまだ途上ですが、生まれた時間をナレッジマネジメントに活用するなど、新たなチャレンジも始めています。今日受賞された企業の取り組みなども参考にしながら、これからもチャレンジを続けていきたいと考えています。
(人事部長 加藤 正明氏)
拡大KEY(京橋・英語・やってみなはれ)プロジェクト
サントリー食品インターナショナル株式会社
会社全体がグローバル化していくために、社員全員で英語力を上げようというのがこのプロジェクトです。最初はTOEIC100点アップを目標に掲げ、各部のキーリーダーを選んで自由に施策を立案実行してもらうことで、全員の平均値を向上させました。
2年目からは語学力だけでなく、グローバルな文化を理解し、コミュニケーションツールとして活用していこうとしています。
京橋は本社の所在地、「やってみなはれ」はサントリーという会社のDNAに刻まれたチャレンジ精神を表す言葉です。この「やってみなはれ」を各現場で実践していることが評価されたことを非常にうれしく思います。
(専務取締役 管理本部長 栗原 信裕氏)
「入社」ではなく「定着と活躍」をKPIに、人事データマネジメントおよび統計技術を活用した『科学採用』
株式会社セプテーニ・ホールディングス
弊社では人材の社内での評判を数値化して管理するという手法を十数年にわたって続けてきました。これによってその人材が早咲きなのか遅咲きなのか、どういうところで苦労しているかなど入社後の活躍・成長を把握することができます。
この人事データマネジメントと統計技術を活かし、入社後の定着と活躍を予測して採用の意志決定につなげていくというのが、この科学採用です。
まだ検証の途上であり、これから精度を上げていく必要がありますが、これによって面接の判断などをより的確に行えるようになることをめざしていきます。
(専務取締役 上野 勇氏)
特例子会社ジョブサポートパワーでの「障がい者在宅勤務パワーアッププログラム」導入による
マンパワーグループ株式会社
視覚障がい者雇用機会創出および在宅勤務業務生産性の向上
当社では単なる雇用率達成のための採用から脱却し、障がい者に戦力として活躍してもらう取り組みを推進しています。
今回は特に全盲の方の採用を機に、視覚障害者の在宅勤務における業務生産性向上にチャレンジし、成果をあげることができました。人は認められると自信が生まれ、さらに新たなことにチャレンジする力が生まれるものです。
今後は社員とこの受賞の喜びを分かち合いながら、障がい者の活躍のステージを引き上げ、広げていくと同時に、多くの企業の障がい者活用の支援にも力を入れていきたいと考えています。
(ジョブサポートパワー株式会社 事業本部長 小川 慶幸氏)
徹底して“個”と向き合い、従業員一人ひとりの力を引き出す戦略的人材育成
株式会社三越伊勢丹
企業は様々なバックグラウンドで育ち、多様な経験や価値観を持つ人たちが集まる場です。つまり従業員とはそうした”個”の集合体なのです。
当社では「人数分のダイバーシティー」をキーワードに掲げていますが、従業員一人ひとりに向き合うことなしにはビジョンの共有化もできませんし、女性の活躍や障がい者の雇用促進もありません。”個”と向き合うことをすべてのベースとして制度構築からその活用に取り組んできました。
今回の受賞は従業員一人ひとりのたゆまぬ努力に賞をいただいたと受け止め、心からありがたく思っています。
(執行役員 人事部長 中村 守孝氏)
U_29(アンダーニジュウキュウ)
テンプスタッフ・テクノロジー株式会社
私たちは機械・IT系技術者に特化した人材サービスを提供している会社です。 以前から未経験の人材を自社で雇用し、育成するといったことには取り組んできましたが、さらに多くの技術者を育てるために、昨年日本サードパーティー社と共同で生活支援と技術指導を無料で提供する「U_29」という仕組みを立ち上げました。1年間で約300人の応募があり、50名近くの技術者を育て、様々な企業に紹介しています。ぜひ多くの企業に、このプロジェクトで育った技術者を活用していただきたいと思います。
(人事企画部 部長 袖山 毅氏)
視点拡張ツールによって、自己理解と他者理解を促進。組織のコミュニケーション不全を一気に解決し、各人が主体的に行動できる組織への変革を実現
Points Of You Japan
「ポインツ・オブ・ユー」はイスラエル生まれの対話促進ツールです。日本に紹介されてまだ1年半ですが、世界ではすでに17の言語に訳され、147カ国で使われています。導入先にはグーグルやインテル、IKEA、NASAをはじめ、世界をリードする企業・機関が数多く含まれています。 このツールでは、写真と言葉がプリントされたカードを見ながらコミュニケーションを行うことで、内面を外に広げ、今まで知らなかった自分を知り、他人と新たな関係を作りだしていくことができます。みなさんも機会がありましたらぜひ一度このツールを使ったセッションを体験してみてください。
(代表 市居 嗣之氏)