本書は、定着戦略の全体像から、採用、育成、評価、処遇、組織文化まで、具体的な施策を網羅している。目次を紐解くと、「なぜ人が辞めるのか?」という根本的な原因分析から始まり、採用ミスマッチを防ぐ選考方法、エンゲージメントを高める育成プログラム、納得感のある評価制度、そして働きがいのある魅力的な職場環境の構築まで、人材定着を成功に導くためのノウハウが体系的にまとめられているのがわかる。特に、Z世代の価値観を踏まえた最新の定着戦略は必見だ。
「人材定着」「エンゲージメント」「レピュテーションリスク」「評価」「組織文化」「人材戦略」といったキーワードに関心のある人事労務担当者にとって、本書は理論と実践を結びつけ、自社の人材戦略をアップデートするための羅針盤となるだろう。人材確保が喫緊の課題である今こそ、本書を手に取り、持続可能な組織づくりに一歩踏み出したい。
【こんな人にオススメ】
●企業の人事労務担当者・人事全般に関わる方
●企業経営者/組織マネジメントに関わる方
【書籍基本情報】
書籍名:人材労務担当者のためのリテンション・マネジメント
発売出版社:日本法令
書籍発売日:2025年2月16日

▼内容紹介
リテンション・マネジメントは、企業の持続的な成長と競争力強化のための重要な経営戦略の一つ
日本では少子高齢化による人口減少と転職の一般化により、人手不足が深刻化している。新規採用や外国人労働者の活用には限界があるため、現在の従業員の定着(リテンション)が重要となっている。
本書は、リテンション・マネジメントの具体的施策や成功事例を紹介し、組織や管理職がどのようにリテンションを向上させられるかを解説する。リテンションとは何かという基本のところから、新しい施策や働きがい、管理職の役割などについての最新動向も含めて詳述している。転勤の見直し、テレワーク、副業の解禁、人材公募制度、退職時面談、アルムナイ(卒業生)制度など新たな施策も取り上げられている。
(出版社ホームページ・著者解説より/HRプロ編)
▼目次
まえがき~深刻化する人手不足状況下における人材定着(リテンション)第1章 社員のリテンションが重視される背景と現状
第2章 リテンション・マネジメントとは何か
第3章 人はなぜ組織を辞めるのか~転職の理由とは
第4章 リテンション・マネジメントの全体像とその実態
第5章 リテンション・マネジメントの具体的な施策
第6章 若手社員の離職の特徴とリテンション・マネジメント
第8章 リテンション・マネジメントにおける管理職の役割
第9章 人的資本経営とリテンション・マネジメント
第10章 介護職のリテンション・マネジメント
第11章 連鎖退職に陥らないためには
おわりに~リテンション・マネジメントの今後に向けた課題
▼著者プロフィール
【山本 寛(やまもと ひろし) 】青山学院大学経営学部教授 博士(経営学)
メルボルン大学客員研究員歴任。専門は、働く人のキャリアとそれに関わる組織のマネジメント。著書(単著)に、『連鎖退職』、『なぜ、御社は若手が辞めるのか』、『「中だるみ社員」の罠』(以上日経BP)、『人材定着のマネジメント』(中央経済社)、『自分のキャリアを磨く方法』、『転職とキャリアの研究[改訂版]』、『働く人のためのエンプロイアビリティ』、『昇進の研究[増補改訂版]』(以上創成社)がある。
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