ALL DIFFERENT株式会社は2025年1月27日、25卒内定者を対象に実施した「内定者意識調査」の結果を発表した。調査期間は2024年10月15日~12月9日で、2025年入社予定の内定者414人から回答を得ている。調査結果から、25卒内定者が内定期間中に抱いている気持ちや、想定している入社後の困難などが明らかになった。

【内定者フォロー】25卒内定者の51.2%が内定期間中の「先輩社員との関係構築」を希望。“入社後の不安”解消のカギは?

25卒内定者の約7割が「自分の能力」に不安を感じている

人手不足が進行し、その状況が深刻化する中、新卒を中心として若手人材を確保することの難しさは年々高まっている。就活早期化や採用直結型インターンシップといった近年の新卒採用市場の新たなトレンドのなか、内定者のリテンションを図るにあたっては、入社前の関係性づくりやサポートをどれだけできるかが重要だろう。では、実際に2025年に入社を控える内定者はどのような意識を持っているのだろうか。

ALL DIFFERENTが「入社に向けて不安なこと」を尋ねたところ、最多となったのは「自分の能力で仕事についていけるか」で68.4%だった。以下、「しっかりと成果を出せるか」が54.1%、「先輩・同期とうまくやっていけるか」が42.5%、「上司とうまくやっていけるか」が38.4%と続いている。自身の能力や成果について不安を感じている内定者は、半数を超えるようだ。
入社に向けて不安なこと

入社に向けて期待することは「成長できる」が最多の67.9%。「給料」を上回る結果に

次に同社は、前問と反対に「入社に向けて期待すること」を尋ねている。その結果、「色々なことを学び成長できる」が67.9%で最多となり、続いて「給料がもらえる」が55.8%、「社会の役に立てる」が38.4%となった。“給料”への期待も半数以上と多数になったが、それ以上に学びや成長の機会に期待を抱く内定者が多いことがうかがえる。
入社に向けて期待すること

約半数が“入社後の困難”として「仕事の難しさ」や「生活リズムの変化」を想定

続いて、「想定する入社後の困難」について尋ねた結果、多数の回答を得たのは「仕事が難しい」(48.8%)、および「生活リズムの変化」(45.9%)で、それぞれ半数に迫った。

そのほか、「仕事を覚えられない」が34.5%、「社会人としての考え方の習得」が33.1%、「社会人の基礎的なマナーの習得」が31.4%などとなっている。
想定する入社後の困難

内定期間中に受けたいサポートは「先輩社員との人間関係を築く機会」が最多に

最後に同社は、「内定期間中に受けたいサポート」について尋ねた。すると、最多となったのは「先輩社員との人間関係を築く機会がほしい」で、51.2%と半数を超えた。以下、「他の内定者との人間関係を築く機会がほしい」が43.7%、「マナーや仕事の進め方など、社会人の基礎を教えてほしい」が38.6%となっている。
内定期間中に受けたいサポート
本調査から、25卒内定者の約7割が、入社するにあたって“自身の能力”に不安を感じていることが分かった。また、想定する入社後の困難としても“仕事の難しさ”を挙げる人が半数に迫る結果だった。一方、入社に向けて期待することとしては、“学び”や“成長”と回答する人が多くなっていた。そうした意識を持つ学生が内定期間中に受けたいサポートとして多くの回答を集めたのは、「先輩社員との関係構築」、「内定者との関係構築」など“関係構築の機会”だった。内定辞退・早期離職の防止に向けて、こうした内定者の意識・ニーズを正しく捉え、適切な内定者フォローを実施したいところだ。

出典:https://www.all-different.co.jp/topics/20250127

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