株式会社リンクアンドモチベーションは3月12日、東京・港区にて「ベストモチベーションカンパニーアワード2025」を開催した 。同アワードは、企業と従業員の相互理解・相思相愛度合いを偏差値化した「エンゲージメントスコア」が高い企業を表彰するイベント。 2024年に同社の従業員エンゲージメント調査を実施した企業の中から、企業規模別の5部門ごとに“働きがいのある企業”が選ばれた。また、イベント内ではエンゲージメントをテーマとした3つのトークセッションも実施された。本記事では、華やかなイベントの内容をお伝えしながら、従業員エンゲージメント向上や人的資本経営の推進ポイントを受賞企業の例やトークセッションの話を基に紹介していこう。
エンゲージメント向上の先進企業が示した「経営指標への位置づけ」と「腹落ち・視界一致」の重要性【ベストモチベーションアワード2025】

「モチベーションカンパニー」を多く生み出したい、という思いからスタートしたイベントは今年で15年目

近年、人手不足が深刻化し、優秀な人材を確保する難易度が加速度的に高まっている。また市場や社会は急激な変化を遂げ、従業員の自主的なスキルアップなくして事業の成長はなかなか見込めない。そうした環境下で企業が生産性向上や競争力強化を図るためには、人材の定着や獲得、最大限のパフォーマンス発揮につながる従業員エンゲージメントの向上に取り組むことが不可欠だ。

株式会社リンクアンドモチベーションが開催する「ベストモチベーションカンパニーアワード2025」は、社員のモチベーションを成長エンジンとし、持続可能な成長を実現する「モチベーションカンパニー」を多く生み出したい、という思いから2011年に開始した。今回で15年目を迎える。

同社の従業員エンゲージメント向上クラウドサービスである「モチベーションクラウド エンゲージメント」は、従業員エンゲージメント市場のベンダー別売上金額シェアで7年連続1位(2017~2023年度予測)となっている(出典:ITR「ITR Market View:人材管理市場2024」。そのため「ベストモチベーションカンパニーアワード」は、従業員エンゲージメントの高い企業を表彰する国内最大級のイベントと言える。

今年は6年ぶりにリアル形式が取り入れられ、オンライン配信とのハイブリッドでの開催となった。現地には約500人が、オンライン上でも約500人が同時接続で参加する盛況ぶりだった。

同社の代表取締役会長 小笹 芳央 氏は「モチベーションクラウドも現在は1,000社を超える企業に導入いただいております。多くの企業様が、天然資源の乏しいこの国において最も重要な資本が人材であると認識し、人材のやる気を高め、会社とのエンゲージメントを高めることが労働生産性に効いてくるのだとお気づきになられたことが、この社数に表われていると思っております」と話し、受賞企業やイベントの参加者に対して謝意を示した。
エンゲージメント向上の先進企業が示した「経営指標への位置づけ」と「腹落ち・視界一致」の重要性【ベストモチベーションカンパニーアワード2025】

リンクアンドモチベーションの代表取締役会長 小笹 芳央 氏

また今年は、表彰式に加えて、ゲストを招いてのトークセッションも実施。エンゲージメントに関するさまざまなテーマについて、登壇した経営者や人事責任者が示唆に富んだトークを繰り広げた。

本記事では、各部門の受賞企業と、大手企業部門で実施された以下2本のトークセッションのポイントを紹介していく。

・従業員エンゲージメントが組織を変える~大手企業人事トップが語る実践のリアル~
・パナソニックの全社組織変革~「人を起点とする経営」への原点回帰とは~

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