一般社団法人 CSA経営協会は2025年3月14日、これからの社会に必要な“若手が育つ企業”を表彰する「第5回CSA授賞式」を開催し、受賞企業を発表した。第5回を迎えた今回の授賞式では、キャディ株式会社と株式会社SHIFTが受賞しており、それぞれ受賞理由が明かされている。
【若手人材育成】“若手が育つ企業”を表彰する『CSA賞』受賞企業発表。20代に薦めたい「次世代型⼈材」創出企業の事例とは

『CSA賞~20代に薦めたい「次世代型人材」創出企業~』について

CSA経営協会が表彰する『CSA賞~20代に薦めたい「次世代型人材」創出企業~』は、高い収益性を維持しながら、本業で社会課題の解決に挑み、これからの社会に必要となる若手ビジネスパーソンの輩出に取り組んでいる企業に向けて贈られる賞だ。今回、第5回を迎えた授賞式では、CSA経営協会 理事長・越智氏から、キャディ株式会社 部門執行役員 Japan CHRO・幸松氏、および株式会社SHIFT 上席執行役員 CHRO・菅原氏に対し、表彰盾が授与されている。

『CSA賞』の概要

CSAとは、「Career」、「Select」、「Ability」を掛け合わせた造語の略称であり、“どんな環境に置かれてもキャリアを活躍できる力”を示しているという。CSA経営協会は、「多くの企業が急速な変化を求められる中、これからの社会に必要となるビジネスパーソンの輩出に取り組むとともに、本業を通じた社会課題の解決に挑みながら高い収益性を維持する企業がある」とした上で、そのような企業について、“これからの企業の理想の姿”として多くの方々に知ってもらいたいとの考えを示している。

同賞の審査基準および審査員は下記のとおり。

審査基準
●20代人財輩出性
若いうちからどこでも活躍できる人材を育て、その人材が社内で活躍していること

●本業主観正義性
自社なりの、社会や業界に対する問題意識を持ち、企業が一丸となってその想いを形にしようとしていること

●収益性
事業本来の役割として、一定以上の収益性を継続的に担保していること

審査員
▼名和 高司 氏
一橋大学 ビジネススクール国際企業戦略専攻 客員教授

▼渋澤 健 氏
シブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役

▼藤沢 久美 氏
国際社会経済研究所(IISE) 理事長

▼越智 通勝 氏
一般社団法人CSA経営協会 理事長

「キャディ株式会社」、「株式会社SHIFT」の受賞理由・受賞コメント

今回の授賞式では、「キャディ株式会社」および「株式会社SHIFT」がそれぞれ受賞している。受賞各社の受賞理由・受賞コメントは下記のとおり。

【キャディ株式会社】

▼授賞理由
(1)前例のないミッションへの挑戦が、社員の成長を促進
“製造業の情報資産化”という製造業の大きな課題に挑み、若手社員が自ら考え工夫する環境を提供している点が評価された。「ムーンショット」、「難しいことを面白がる」という言葉に代表される、働くことに前向きで、仕事に懸命に取り組む風土が醸成されている。

(2)ミッションが社員にも浸透し、プロダクトにも落とし込まれている
“製造業の情報資産化”という大きな社会課題に挑戦しており、社員が自社製品に誇りを持てる環境を整えている点が評価された。培ってきた製造業の知見と技術力によって、主観正義性がプロダクトに落とし込まれている点も、評価のポイントとなっている。

▼受賞コメント
この度は、このような名誉ある賞を頂き誠にありがとうございます。キャディはまだ創業8期目のスタートアップですが、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げ、製造業という世界最大産業の変革を本気で目指しています。このミッションの壮大さ故にハイグロースは必至であり、だからこそ20代も含め、キャディで働く個々人も「ポテンシャル解放」をしながらスキルを培っています。そして同じように社会を変えるような大胆な発想を抱き、全力投球で変革を起こしていく人材が、日本でもっと増えることを願っています。

株式会社SHIFT

▼授賞理由
(1)人が育つ仕組みが構築されている
独自のキャリア支援制度「トップガン」や独自の人事マネジメントシステムを活用した評価体制など、「人」を経営の中心に据え、人が育つ様々な仕組みを意図的に整えられている点が評価された。また、CAT検定などを通じて未経験や異業種からのエンジニアへの道を意図的に作り、業界全体のエンジニア数を増やすことなどは、業界の模範となる取り組みであると評価された。

(2)社会課題の解決に向けての具体策が落とし込まれている
日本の生産性向上やエンジニア不足、多重下請け構造などのIT業界における社会課題に対し、具体的な解決策を立案、実行し成果を出している。IT業界をより憧れられる業界に変革していく取り組みであると評価された。

▼受賞コメント
SHIFTは「社会課題を解決する会社」を目指し、IT 業界や社会全体におけるさまざまな課題解決に向けて事業を展開しています。「エンジニア不足の解消」「エンジニアの待遇改善」もその一つであり、人材開発には強い意志をもって取り組んでまいりました。経験や知識だけではなく、個人の”素養”を見抜き、能力を最大化することがSHIFTのコアコンピタンスであり、成長環境の提供ともに、本人の意欲向上を促すグッドサイクルを仕組化しています。こうした取り組みの数々が実を結んだ証として今回の受賞を光栄に思うと同時に、「業界の模範となる企業」という講評に恥じぬよう、今後も多様な人材が主体的に活躍できる組織でありつづけることを目指します。
ビジネスシーンにおける生成AIの台頭をはじめとして、企業で働く人を取り巻く環境は目まぐるしく変化している。これからの時代に活躍し、企業競争力向上を加速させるような次世代型人材の創出は、多くの企業にとって取り組むべき施策だろう。今回の受賞企業のような事例を、ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000159064.html

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