企業経営の使命と責任
企業の使命とは一体何でしょうか。それは、その企業に関係する人々を幸せにすることです。では、業績とは何でしょうか。業績が悪くなると、会社は潰れます。そして会社が潰れたら人々は幸せにはなれません。つまり業績とは、目的を実現するための手段に過ぎません。業績が目的になってはいけないのです。私はこれまで、8,000社以上の企業を研究、あるいはアドバイスしてきましたが、その中で得た結論は、正しい目的と正しい手段を講じた活動で、業績が上がらなかった企業は存在しないということ。きちんと正しいことをしていれば、まるで神様が見ているかのように業績はついてきます。しかし、世の中にはそういうことに気づいていない経営者や、間違った考えを持っている経営者がたくさんいます。そういう企業では、手段である業績や企業の成長、勝ち負けが目的になってしまっているのです。そうすると、人間が手段やコスト、原料になってしまいます。私が研究している企業で、赤字の企業は存在しません。人が集まらない企業も存在しません。なぜか――。それは正しい使命のもと、正しいことをしているからです。この先は、会員の方だけがご覧いただけます。会員の方はログインを、会員でない方は無料会員登録をお願いします。