それに対して、ミッション(Mission)は、今やるべき、企業の使命・存在意義を指す。加えて、バリュー(Value)は、ミッションとビジョンを実践・体現する上で、従業員に求められる行動指針のことだ。「経営理念」は、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の3つの要素から成る。
本書では、チーム・組織のメンバーが「一緒にそこへ向かいたい」と思えるビジョンのつくり方が紹介される。筆者は、ビジョンが組織に自然に根付いていてこそ、一人ひとりが自律して組織の強みが発揮できるようになるという。社会の動きや自分たちの状態に合わせてアップデートしていけるような「ビジョンづくり」を考えたい方におすすめの一冊だ。
【こんな人におすすめ】
・組織の結束を強めたい人事担当者
・メンバーの目線をそろえたいマネジメント層
・新規事業およびDXに関わるリーダー&メンバー
【書籍基本情報】
書籍名:正解がない時代のビジョンのつくり方 「自分たちらしさ」から始めるチームビルディング
著者:三澤 直加(株式会社グラグリッド)
出版社:翔泳社
書籍発売日:2023年11月15日
▼内容紹介
いかにしてチームの目線をそろえるか?
どうすれば組織へビジョンが自然に浸透していくか?
変化が激しく予測困難な時代では、チーム・組織のビジョンが不明瞭だと、メンバーの力を結集してビジネスインパクトをあげることが難しくなってきています。同時に、価値観が多様な現代では、リーダーや経営層が決めたビジョンをトップダウンで行き渡らせる難しさも出てきました。
そこで本書では、チーム・組織のメンバーが「一緒にそこへ向かいたい」と思えるビジョンのつくり方を6つのステップで紹介します。そして、ビジョンづくりのプロセスを通して、チーム・組織がいつの間にか結束している状況へシフトすることをサポートします。
大企業から中小企業、スタートアップ、地方自治体などさまざまなビジョンづくりに並走してきたビジョンデザイナーが、独自の図解やワークシートを用いて、アイデア発想やファシリテーションのノウハウを公開します。
(版元ホームページより/HRプロ編)
▼目次
序章 なぜいま、ビジョンが大切なのか?/正解がない時代の灯ステップ1 自分たちらしさを探索する
ステップ2 未来の社会像をイメージする
ステップ3 未来の自分たちの役割を見つける
ステップ4 未来の風景を描き出す
ステップ5 未来の自分たちを語り合う
ステップ6 試しながらアップデートする
終章 共創する社会に向けて/ビジョンを活かし進化させていく思考と姿勢
★付録:【読者特典】誰でもビジョンがつくれるワークシート
▼著者プロフィール
【三澤 直加(みさわ なおか)】株式会社グラグリッド 代表取締役/ビジョンデザイナー
デザイン事務所で多くのプロダクトの企画・開発に携わった後、2011年に共創型サービスデザイン会社「グラグリッド」を設立。分野を問わず、さまざまな企業のビジョン策定、事業開発の現場に伴走する。
デザイナーの視点で創造的な解決策を提案するとともに、組織の中から創造的な文化づくりを支援している。特に、絵や図を描きながら考える「ビジュアル思考」スタイルは、企業における合意形成、個性の発見、企画力の向上において多くの成果を生み出している。著書に『ビジュアル思考大全』(2021、翔泳社)。
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