近年、越境学習が注目されている背景には、人的資本経営の実践のための手引き『人材版伊藤レポート2.0』がある。ここで提唱される、「動的な人材ポートフォリオ計画」や「知・経験のダイバーシティ&インクルージョンのための取組」、「リ・スキル学び直しのための取組」として越境学習が確実な有効策となるからだ。しかし、先述の理由で、導入が黄色信号となり、運営支援者の「人事部」が悩むケースは少なくないようだ。本書は、そういった場面で課題を適切に整理するヒントが満載となっている。組織変革の打開策【越境学習】について、正確な理解を深めるにはチェックしておきたい一冊だ。
【こんな人にオススメ】
●企業の人事全般に関わる方
●企業経営者/組織開発・組織力強化のマネジメントに関わる方
【書籍基本情報】
書籍名:「越境」支援戦略: 人事のための導入のポイントと事例
発売出版社:中央経済社
書籍発売日:2025年2月1日

▼内容紹介
なぜいま「越境」が必要なのでしょうか。
イノベーションとの親和性が極めて高い「越境」が組織内で活性化するためには、当事者だけでなく、経営層や人事部等の組織的なサポートが欠かせません。
社内、社外等さまざまな種類、レベルの「越境」を体系的に解説し、自社のイノベーション創出や風土の醸成支援の主体となる人事部のために、施策導入のヒントや事例を示した決定版ガイドブックです。
(出版社ホームページより)
▼目次
1 【越境】とは何か?2 企業経営のダイナミクスから【越境】を考える
3 金融市場と企業とのコミュニケーションでは【越境】が必須
4 商品市場と企業とのコミュニケーションには【越境】は必要
5 労働市場と企業とのコミュニケーションでは【越境】が必然
6 個人アンゾフから考える社員の3つの【越境】の方向性
7 【越境】の前提,理想の【越境】先の特徴,【越境】での経験,【越境】先で得られること
8 【越境】にデメリットはあるか?
9 【越境】の対象者は? 【越境】を促進すべき企業は? 【越境】の動向は?
10 【越境】を促進させるためには【越境】の概念浸透が必要
11 戦略は組織(人材マネジメント)に従う~SHRMの実現~
12 まとめ
▼著者プロフィール
【井上 功(いのうえ こう) 】株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
HRD統括部マスター/エグゼクティブ・プランナー
1986年株式会社リクルート入社。人事部、総合企画部、HCソリューショングループ等を経て、2012年4月より株式会社リクルートマネジメントソリューションズ籍。
2022年4月より現職。採用、人材開発、組織開発、イノベーション支援領域において、ソリューション実績多数。特に2013年から実施している社内【越境】研修でもあるi-session®(イノベーション・セッション)は、受講者総数1万3,000名以上、実施企業数は100社超。異業種【越境】研修でもあるJammin’は2019年より実施しており、受講者総数1,500名、派遣企業は70社超。
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