株式会社学情は2025年2月6日、「スキルアップ・学び直し」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2025年1月10日~23日で、企業・団体の人事担当者461人から回答を得ている。調査結果から、企業における社員のスキルアップ・学び直しに向けた取組み実施の有無やその内容、生産性向上に向けた取組みなどが明らかになった。
企業の約8割が、社員の“スキルアップ・学び直し”支援の取組みを実施。実施率の高い取り組みやリスキリング支援の目的は?

「社員のスキルアップ・学び直し」のための取り組み実施は約8割

近年は「生産性向上」や「DX推進」などへの目的意識から、企業においてリスキリングやスキル開発等の“人的投資”に対する関心が高まっている。社員のスキルアップや学び直しに対する支援、それによる生産性向上などについて、企業ではどのように取り組んでいるのだろうか。

はじめに学情が、「社員のスキルアップ・学び直しのために、取り組みを実施しているか?」と尋ねたところ、「実施している」との回答が75.1%で多数派となった。社員のスキルアップや学び直しに関する取組みを実施する企業は、約8割にのぼるようだ。
社員のスキルアップ・学び直しのために、取り組みを実施しているか?

具体的な取組み内容は「資格取得支援」や「研修・勉強会」など

次に同社は、「社員のスキルアップ、学び直しのために実施していること」を尋ねた。すると、「資格取得支援」が78.6%で最多となり、以下は「社内での研修・勉強会などの実施」が77.2%、「社内でのe-ラーニング提供」が47.1%で続いている。

また、その他の自由回答では下記のような声が寄せられたという。

●会社が取得を奨励する資格は、資格試験の受験料を支給している
●資格取得に応じて支給している報酬金が、期間限定で2倍になる社内キャンペーンを実施した
●IT・DXに関する研修を実施している
●eラーニングを導入し、社員の関心や業務内容に応じて学べる環境を整備している
社員のスキルアップ、学び直しのために実施していること

“生産性向上のための取組み”のトップが「社員のスキルアップの支援」という結果に

最後に、「生産性向上のために取り組んでいること」について尋ねている。その結果、最多となったのは「社員のスキルアップの支援」で49.5%、以下は「コミュニケーションツールの導入」が33.8%、「RPAなどシステムによる業務効率化」が29.1%となっている。
生産性向上のために取り組んでいること
本調査から、約8割の企業が社員のスキルアップや学び直しのための取組みを実施していることが分かった。具体的な取組みの内容を見ていくと、資格取得支援や研修・勉強会といった一般的な取組みが突出したほか、e-ラーニングの提供といった現代的な学習支援が浸透している様子も見てとれた。生産性向上に向けた取組みの筆頭にスキルアップ支援が挙がっていることからも、社員のスキルアップ・スキル開発は企業全体の生産性を高める上で重要な要素と言えそうだ。

出典:https://service.gakujo.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/250206-comenq.pdf

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