
5割強が「業務に関する知識等を伝えることが育成の目的」と回答
企業で若手社員の育成に関わる社員は、どのような「育てる意識」を持っているのだろうか。同社が、「職場における育成で目指しているもの」を問うと、「業務に関する知識・技術・技能を伝えること」が54.6%で最多となった。次点以降は、「部下自身の目指す姿に沿ってキャリアアップを支援すること」が18.8%、「会社・組織のために必要な人を育てること」が15.7%だった。「現状の業務を担えるようになること」に重きが置かれており、その先の「キャリア支援」や「会社・組織」を見据えて育成に取り組んでいるのは2割以下となった。

約5割が「育成支援制度に不満」と答える。原因は育成担当者向け研修の不足か
続いて同社は、「職場での育成に関するサポートや支援制度に満足しているか」を質問した。「満足している」は7.4%、「ほぼ満足している」は44.4%で合計51.8%となった。それに対して、「やや不満がある」は37.6%、「不満がある」は10.6%で合計48.2%となり、結果は大きく二分された。

育成担当者自身の「仕事観」をヒアリングした結果は?
次に、同社は育成担当者自身に「自分の仕事観(働く目的・譲れないもの・価値観)を持っているか」を質問している。その結果、「明確な形で持っている」は19.2%、「語れるほどではないが持っている」は52.2%となり、合計71.4%となった。
具体的な仕事観は、「報酬を得るため」がトップに
さらに、「仕事観を持っている」とした回答者に、「具体的な内容」を同社が尋ねると、トップは「報酬を得るため」が58.9%でだった。以下、「自分が成長するため」が46.1%、「社会に貢献するため」が39%で続いた。
3割以上が、会社は「業務の対価として報酬をもらう場所である」との考え
最後に同社が、「所属する組織・会社に対してどのような考えを持っているか」を質問した。すると、「業務の対価として報酬をもらう場所である」が35%と最多で、以下、「共通の目的を目指すチームである」が22.6%、「自分が属する『居場所』である」が16.9%と続いた。