採用活動はマーケティング活動へ
最後に、インターンシップ(ワンデー仕事体験含む)と内々定の関係について見ておきましょう。インターンシップ参加実績があり、かつ、すでに内々定を取得している学生だけを対象に、内々定取得企業の中にインターンシップ参加企業が何社あるのかを聞いてみた結果が[図表15]です。早期の内々定取得者は、それだけ早くから企業と接触していたという証であり、サマーインターンシップをはじめ、昨年のうちに開催されたインターンシップ経由の比率が高いことは想像できます。ただ、この3月の段階では、大手企業からの内々定出しはまだそれほど進行していないでしょうから、今後、インターンシップ参加企業から内々定を取得する学生はまだまだ増えるものと思われます。
インターンシップは、企業にとっても学生にとっても、採用・就職活動のマストアイテムとなっています。今後、企業はさらにインターンシップ当日のプログラム自体に磨きをかけることはもちろんのこと、インターンシップ募集方法から始まり、インターンシップ参加後のフォロー、そしてインターンシップから選考へと、どうスムーズにつなげていくかをストーリー立てて練り込む、いわゆるカスタマーエクスペリエンス、カスタマーサクセスを考えていく必要がありそうです。まさに、採用活動はマーケティング活動と変わりなく、採用担当者はマーケティングの知識も身に付ける時代が来たといえます。