株式会社学情は2024年10月18日、2026年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、26卒生)を対象に実施した「大学1・2年生のときに知った企業」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2024年9月26日~10月2日で、26卒生299人から回答を得ている。調査結果から、“大学1・2年生のときに知った企業”について、26卒生がどのように考えているのかが明らかになった。
“大学1・2年次に出会った企業”に「プレエントリーしたい」とする26卒生が6割超。早期の認知獲得が応募者集めの有効打に

“社名を知っている企業”からのスカウトに「プレエントリーしたい」は7割超

25卒採用から、「長期休暇中に実施」、「開催日数5日以上」、「開催日数の半数以上は職場での就業体験を実施」など一定の条件下でインターンシップと採用を連携させることが可能になった。そのほか、企業セミナーやグループワークなどのプログラムを実施する「オープン・カンパニー」というカテゴリが新設されている。インターンシップと採用の連携が可能になったことで、より早期から就職活動準備を行う学生が増えたと想定されるが、“大学1・2年生のときに知った企業”について、26卒生はどのように考えているのだろうか。

はじめに学情は、「社名を知っている企業からスカウトをもらうとプレエントリーしたいと感じるか?」と尋ねた。すると、「プレエントリーしたい」とした人が38.8%、「どちらかと言えばプレエントリーしたい」が32.4%となり、合計するとプレエントリーを希望する学生が7割を超えた。

フリーコメントでは、「社名が有名な企業=大手企業というイメージを持っており、大手企業は労働条件も良いという印象なのでプレエントリーしたい」、「社名を知らない企業よりも、安心してプレエントリーできる」といった声が挙がっている。
社名を知っている企業からスカウトをもらうとプレエントリーしたいと感じるか?

3人に1人が“大学1・2年生のときに知った企業”を現在も覚えている

次に、「大学1・2年生のときに知った企業で、現在も社名を覚えている企業・印象に残っている企業はあるか?」と尋ねると、「ある」との回答は33.5%となった。3人に1人が、大学1・2年生のときに知った企業を現在も覚えていることが明らかになった。

フリーコメントでは、「新人教育の過程が丁寧な会社だったため、印象に残っている」「社内の雰囲気が良かったため、よく覚えている」といった声が寄せられている。
大学1・2年生のときに知った企業で、現在も社名を覚えている企業・印象に残っている企業はあるか?

“大学1・2年生のときに知った企業”へのプレエントリーを希望する学生は6割超に

最後に同社は、「大学1・2年生のときに知った企業で、現在も社名を覚えている企業・印象に残っている企業からスカウトをもらうと、プレエントリーしたいと感じるか?」と尋ねた。その結果、「プレエントリーしたい」とする人が34.8%となり、「どちらかと言えばプレエントリーしたい」(26.8%)を合わせると、プレエントリーを希望する学生が6割を超えた。

フリーコメントでは、「現在も覚えているということは、共感する点や魅力がある企業なのだと思う」、「企業側も自身のことを覚えていてくれてスカウトを送ってくれていると思うと、嬉しい」、「その企業を知ったときに抱いた印象と、プレエントリーしてから改めて抱く印象が変わらないか確認したい」といった声が挙がっている。
大学1・2年生のときに知った企業で、現在も社名を覚えている企業・印象に残っている企業からスカウトをもらうと、プレエントリーしたいと感じるか?
本調査では、社名を知っている企業からスカウトをもらった場合、プレエントリーを希望する学生が7割超にのぼることがわかった。また、3人に1人が「大学1・2年生のときに知った企業で、現在も社名を覚えている企業がある」と回答していた。さらに、大学1・2年生のときに知り、現在も社名を覚えている企業からスカウトをもらった場合、プレエントリーを希望する学生が6割以上いることも明らかになった。早期化する新卒採用における応募者集めでは、大学1・2年生という“初期段階”から学生に認知してもらう働きかけを行うことが重要と言えそうだ。

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