
“いま”優先したいのは「賃金アップ」か「スキルアップ」か
就職活動の早期化が加速するなか、26卒の就活情報解禁の時期が迫っている。就活生の企業選びにおいて、“給料”をとるか“やりがい”をとるかは意見が分かれるところだが、Job総研が実施した過去の調査によると、就活時においては“やりがい”を重視する人が多数派であるという。近年は賃上げや新卒初任給に注目が集まるが、社会人がもし今就活をする場合、何を意識して企業選びをするのだろうか。はじめにJob総研は、回答者全員に対し、「2025年は“賃金アップ”と“スキルアップ”のどちらを優先したいか」と尋ねたところ、「賃金アップ」とした人が71.7%で、7割にのぼった(断然賃金アップ:24.8%、賃金アップ:20.6%、どちらかといえば賃金アップ:26.3%)。
さらに、「もう一度就活をするなら“賃金”と“スキルアップ”のどちらを優先するか」と尋ねると、「賃金」とした人が52.6%と、約半数になっている(断然賃金:16.8%、賃金:16.3%、どちらかといえば賃金:19.5%)。

“賃⾦優先派”は20代が最多。物価⾼との関係は?
次に、就活時に「賃金を優先する」とした人の割合を年代別で見ると、20代が60.6%で最多となり、以下は30代が51%、50代が50.5%、40代が37.7%となった。また、同対象者に「スキルよりも賃金を優先する理由に物価高は関係するか」と尋ねると、「関係する」とする人が82.5%と8割を占めた(とても関係する:35.8%、関係する:28%、どちらかといえば関係する:18.7%)。

もう⼀度就活するなら「安定」か「挑戦」か
全回答者に対し、「もう一度就活する際に“安定”と“挑戦”のどちらを優先するか」と尋ねると、「安定」とした人が56.5%で過半数を占めた(断然安定:17.1%、安定:18.5%、どちらかといえば安定:20.9%)。なお、同回答割合を年代別に見ると、20代が61.7%で最多となり、以下は50代が57.4%、30代が55.8%、40代が44.6%となっている。
もう⼀度就活する際に優先したいのは「仕事」か「プライベート」か
続いて同社は、同じく全員に「もう一度就活する際に“仕事”と“プライベート”のどちらを優先するか」と聞くと、「プライベート」とした人が54%で半数を超えた(断然プライベート:21.4%、プライベート:13.3%、どちらかといえばプライベート:19.3%)。なお、こちらも同回答割合を年代別で見ると、20代が57.7%で最多となり、以下は50代が53.4%、30代が51.8%、40代が48.7%となっている。
もう⼀度就活するなら今の会社を選ぶか?
最後に、全員に対し「もう一度就活をする場合、今勤めている会社を選ぶか」と尋ねると、「選ばない」とした人が55.2%と過半数になった(絶対に選ばない:19.9%、選ばない:16.8%、どちらかといえば選ばない:18.5%)。年代別では、40代が63%で最多となり、以下は50代が62.4%、30代が59.3%、20代が46.8%となった。
出典:https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP686272_T00C25A2000000/