株式会社学情は2025年4月3日、2026年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、26卒生)を対象に実施したアンケート調査のうち、「内々定の獲得状況」に関する結果を発表した。調査期間は2025年3月25日~31日で、26卒生387人より回答を得ている。調査結果から、2025年3月末時点での26卒生の内定(内々定)獲得率などが明らかになった。
【26卒採用】2025年3月末時点の内々定獲得率は「69.7%」…25卒より1ヵ月早いペースに。理系では8割超と“早期化”著しく

3月末時点の内々定獲得率は「69.7%」。前月から15.4ポイント増

3月1日の情報解禁から1ヵ月。26卒採用においては各企業で内々定出しが加速的に進んでいる頃と考えられるが、3月末時点での状況はどのようになっていたのだろうか。



はじめに学情が、「現在までに内定(内々定)を獲得したか?」と尋ねた結果、2025年3月末時点の内々定獲得率は「69.7%」と、7割に迫った。これは25卒よりも約1ヵ月早いペースになっているといい、2025年2月下旬調査の「54.3%」からは、15.4ポイント増加している。人材獲得競争が激しさを増す中、3月1日の採用広報解禁を受けて内々定出しを急いだ企業も多かったと考えられ、そのスピードは一気に加速した模様だ。

3月末時点の内々定獲得率について、昨年同時期の調査と比べると16ポイント増加していた。昨年同時期調査からの伸長割合については、前月調査とも同水準となっており、2月に続いて3月も昨年と比べた早期化傾向の強さがうかがえた。
現在までに内定(内々定)を獲得したか?

理系では前月比24.7ポイント増の「82.8%」

次に同社は、「内定(内々定)の獲得率」について、文理別で比較している。すると、文系では前月から10.8ポイント増の「52.5%」、理系では前月から24.7ポイント増の「82.8%」となった。特に理系については、昨年同時期調査より19.4ポイント高いことに加え、昨年4月末時点の内々定率(74.7%)よりも8.1ポイント高い結果となっている。この結果について学情は、「3月になって大学の研究室等の推薦による内々定が一挙に出たようです」との見解を示している。
内定(内々定)の獲得率(文理別)

就職活動率は約20ポイント下落して「63.3%」に

最後に同社は、「現在、就職活動をしているか?」と尋ねた。その結果、「就職活動をしている」と答えた人の割合は63.3%で、前月調査と比べて20.5ポイント減少した。一方、「内定を獲得し、就活を終了」とした人の割合は31.9%で、前月同調査と比べて20.2ポイント増加している。

なお、文理別でみると、文系は71.7%であるのに対し、理系は「46.2%」となり、前月調査と比べて33.3ポイント減少していたという。理系の就職活動率は、前年より2ヵ月も早く5割を下回ったようだ。
現在、就職活動をしているか?
本調査から、2025年2月下旬時点で69.7%の26卒生が内定もしくは内々定を獲得していることが分かった。前月からは約20ポイントと大きく伸長し、25卒よりも1ヵ月ほど速いペースとなっているようだ。特に理系の内々定率の伸長が著しく、82.8%と前年同時期、および前年4月末時点と比べても高い割合となっている。就活の早期化が叫ばれる中、3月1日の採用広報解禁を経て、内々定出しは一気に進んだ様子。十分な新戦力確保に向け、ここからさらに人材獲得競争は激しくなりそうだ。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001389.000013485.html

この記事にリアクションをお願いします!