株式会社ジェイックは2024年10月22日、「2026年卒業予定の学生の就職活動状況」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査期間は2024年5月31日~9月25日で、2026年卒学生110人から回答を得ている。調査結果から、今年の5~9月時点における26卒生の就活状況が明らかになった。
【26卒】55.5%が9月までに志望業界を決定、“早期内定”の意向強く。応募者集めのカギは“企業HPの充実”か

第一志望の“業界”まで絞っている26卒生は半数超

就活の早期化が進む中、26卒においても早期化の傾向が強まっている。サマーインターンを終え、企業においても改めて応募者集めに奔走していると考えられるが、5~9月時点での26卒生の就活状況はどのようになっていたのだろうか。

はじめにジェイックは、「就職活動を進めるうえで決めていること」を尋ねている。すると、「第一志望の業界」が55.5%で最多となり、以下は「第一志望の職種」が41.8%、「どれも決まってない」が31.8%、「第一志望の企業」が5.5%となった。調査時点で半数以上の学生が第一志望の業界までは絞っていることがわかった。
就職活動を進めるうえで決めていること

早期に就活をする理由は「早期に内定を得るため」が最多

次に同社は、「この時期に就職活動を行っている目的」を尋ねた。その結果、上位となったのは「選考に参加し、早期に内定を得るため」(49.1%)、「情報収集(業界について)」(47.3%)で、それぞれ半数近くとなった。そのほか、「情報収集(企業について)」(43.6%)、「選考や面接に慣れるため」(34.5%)などが続いている。
この時期に就職活動を行っている目的

9割が“2024年末”までに業界/職種/企業を決めたいと回答

続いて、「いつまでに希望の業界/職種/企業を決めておきたいか」を尋ねたところ、「2024年末まで」が46.3%、「2024年の夏休み終わり頃まで」が33.6%となった。他方で「すでに全部決まっている」は7.3%となり、これらを合計すると、希望の業界/職種/企業が“すでに決まっている”もしくは“2024年末までに決めたい”とした人が87.2%と9割に迫った。

また、併せて「いつまでに、就職活動を終わらせたいか」を尋ねると、「2025年3月~5月まで」が54.5%、「2025年1月~2月まで」が15.5%、「2025年6月~9月まで」が10.9%、「特にない」が8.2%、「2024年末まで」が6.4%、「2024年の夏休み終わり頃まで」が3.6%、「2025年10月以降」が0.9%となった。
いつまでに希望の業界/職種/企業を決めておきたいか

業界/職種/企業選びの決め手は「仕事内容」が7割超で最多に

次に、「希望の業界/職種/企業を決めるうえで、決め手になりそうなこと」について、特に当てはまる3項目の選択を求めた。その結果、「仕事内容」が71.8%で最多となり、以下は「給与」が57.3%、「勤務地」が42.7%、「福利厚生」が41.8%、「社風や社員の雰囲気」が30%で続いた。
希望の業界/職種/企業を決めるうえで、決め手になりそうなこと

約7割が「企業HP」を活用して企業情報を得ている

最後に、同社が「インターンシップや企業説明会以外で、企業情報を得るために活用しているツールや方法」について尋ねた。すると、「企業HP」が68.2%、「ナビサイト」が56.4%、「口コミサイト」が40.9%、「先輩や家族、友人」が24.5%、「企業のSNS」が20.9%となった。
インターンシップや企業説明会以外で、企業情報を得るために活用しているツールや方法
本調査結果から、26卒生においては政府の定める就活スケジュール(広報解禁:3月1日、選考開始:6月1日)より前にピークを迎えたいと考える学生が多いことがわかった。一方、売り手市場が続くなかで、内々定を獲得後も活動を続ける学生は一定数存在しているようだ。こうした調査結果から動向を探りつつ、引きつづき26卒生の就活状況に注目していきたい。

この記事にリアクションをお願いします!