「21社以上」からアプローチを受ける割合が最多
クチコミ就職サイトと並んで健闘しているもう一つのジャンルが、「逆求人型就職サイト」です。「OfferBox」「dodaキャンパス」「キミスカ」のほか、理系で利用率を伸ばしている「LabBase」がこのカテゴリーに含まれます。ここからは、「逆求人型就職サイト」に絞って、就活生の利用状況やオファー(スカウトメール)の受信状況などを見ていきます。まず、逆求人型就職サイトの利用状況については、文系・理系ともに「利用した」が46%と、半数に近くの学生に利用されていることが分かりました[図表4]。
文系では、「6~10社」(16%)、「11~15社」(12%)、「4~5社」(11%)などの割合が高く、一方で理系では、「4~5社」(13%)、「16~20社」(12%)などの割合が高くなっています。「4社以上」(「4~5社」~「21社以上」の合計)は、文系で81%と8割を超え、理系では87%と9割近くに達しています。これにより、学生の利用だけでなく、企業側でも利用が広がっていることが分かります。
さて、アプローチを受けた学生は、どの程度正式な応募につなげているのでしょうか。逆求人型就職サイトを通じてのアプローチをきっかけにして応募した企業数についての結果が[図表6]です。アプローチを受けたからといってすべての企業に応募するわけではありませんので、アプローチ数では「21社以上」が最も多かったものの、応募した企業数で「21社以上」との回答は、文系でわずか1%、理系に至ってはゼロでした。
文系では、最も多いのは、1社にも応募しなかった「0社」の35%であり、次いで「1社」が15%、「4~5社」が14%、「2社」が12%、「6~10社」が10%となっています。応募企業数が「3社以下」(「0社」~「3社」の合計、以下同じ)は71%と7割を超えます。