株式会社学情は2025年1月8日、2026年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、26卒生)を対象に実施したアンケート調査のうち、「インターンシップ/オープン・カンパニー」に関する結果を発表した。調査期間は2024年12月6日~20日で、26卒生513人より回答を得ている。調査結果から、26卒生のインターンシップに関する情報収集開始時期や、インターン/オープン・カンパニーの参加社数などが明らかになった。
【26卒インターンシップ】約半数の学生が「大学1・2年次」から情報収集を開始。約4割が「5社以上」にインターン・OCに参加

約半数の学生が「大学1・2年次」からインターンシップの情報収集を開始

25卒以降、「長期休暇中に実施」、「開催日数5日以上」、「開催日数の半数以上は、職場での就業体験を実施」などといった一定の条件において、インターンシップと採用の連携が可能となり、さらに職場体験を含まない「オープン・カンパニー」のカテゴリも新設された。就活ルールが変更となって2期目となる26卒において、就活生はどの程度インターンシップに参加しているのだろうか。

はじめに学情が、「就職活動準備やインターンシップの情報収集を始めた時期」について尋ねた結果、最多となったのは「大学3年生の6月~9月」で22.6%だった。他方、「大学1年生のとき」との回答は20.9%となっており、2割の学生が大学1年次から情報収集を始めていることがわかった。さらに、“大学2年次”との回答を合計すると24.8%となり、“1年次”と合わせると、半数に迫る学生が大学1・2年次からインターンシップの情報収集を始めているようだ。
就職活動準備やインターンシップの情報収集を始めた時期

約4割が「5社以上」のインターンシップ/オープン・カンパニーに参加

続いて同社は、「インターンシップやオープン・カンパニーに参加した社数」を尋ねている。すると、「2~4社」が41.7%で最多となり、以下は「5社」が10.1%、「6~9社」が17.4%、「10社以上」が11.7%と続いた。インターンシップやオープン・カンパニーに参加した学生の約4割が、5社以上に参加していることがわかった。

また、同質問に関するフリーコメントでは、「社員の方と対面で話せたり、実際に業務を体験できたりするインターンシップは、満足度が高かった」、「実際の仕事のイメージが湧くようなプログラムが用意されたインターンシップもあれば、あまり理解が深まらないものもあった」、「1日開催のオープン・カンパニーにばかり参加していたが、今後は長期間のインターンシップにも参加したい」、「インターンシップに参加したことで、視野に入れていなかった業界に興味を持つことができた」といった声が寄せられたという。
インターンシップやオープン・カンパニーに参加した社数
26卒生において、就活やインターンシップの情報収集を開始する時期は、「大学3年生の6月~9月」が最多となった。ただし、「大学1・2年次」から情報収集を開始する学生は合計で半数に迫り、就活早期化の傾向が顕著に表れた。また、インターンシップ/オープン・カンパニーの参加社数については、約4割が「5社以上」とし、就職先の選択肢を広げている様子がうかがえた。人材獲得競争が激化するなか、安定した人材確保に向けた候補者集めの施策がいっそう求められそうだ。

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