また性格検査では、仕事の場面でどのような特徴が表れやすいのか、働くうえでの強みや課題になりそうなところはどのような面かを理解するために、短時間の面接では把握することが難しい、その人の人となりや持ち味を見ることができる。
こうした50余年のデータ蓄積をもつ『SPI3』の人事測定技術は、採用選考時のアセスメントツールとして利用され、2017年度実績では、年間200万人を超える受検者数と、1.2万社を超す導入社数を持つ、国内No.1の人材情報データベースとなっている。
一方、カオナビ社の『カオナビ』は、社員の顔写真に名前や経験、評価、スキルなどの人材情報を紐付け、人材情報の可視化ができるHRテックサービスとして近年導入社数を飛躍的に伸ばしている。
2017年9月、リクルートマネジメントソリューションズ社は、『SPI3』の本来の特性を活かして、より企業の人材マネジメント支援を加速させることを目的に、クラウド人材管理ツール『カオナビ』との連携を発表。
その後、一部顧客の協力の下、試験導入提供の実施を経て、今年9月より『カオナビ』を導入する全ての企業へ『SPI3』を正式提供する運びとなった。
これにより各企業は、『カオナビ』上で『SPI3』を受検し、その結果を自動反映することが可能となる。また、すでに『カオナビ』に存在する従業員の人事データに加え、個人の持ち味や特徴を把握したうえで、人材マネジメントができるようになる。
具体的には、社員の基本的な人事データに加え、従業員の顔写真がタイプ属性別に4象限のタイプマップで表示されるため、人材の配置や育成プラン最適化を検討しやすくなるという。
リクルートマネジメントソリューションズ社は発表の中で、「今回の正式提供を通じ、働く一人ひとりがそれぞれの状況の中で最も活躍できるための人材マネジメントの在り方を構築し、真の生産性向上を目指していきます。今後は、チームマネジメントのヒントの提示や、配置や育成プランの最適化などにもチャレンジしていく予定です」と述べている。