こうした背景のもと、SCSK株式会社は、豊富な知識・経験を有するシニア人材の一層の活躍を促進することを目的に、2018年7月1日から新たに「シニア正社員制度」を導入した。
シニア人材の活躍支援においては、2013年7月に50代・60代の社員を対象とする包括的な人事制度として「実年キャリアプラン」を導入。業界に先駆けて、65歳完全雇用を実現している。
この流れに連なり、同社では豊富な知識・経験を持つシニア人材が活躍できる環境整備が、重要かつ喫緊の課題と捉え、今般、「シニア正社員制度」を導入。シニア人材が安心して活躍できる環境および実力に応じた業務に挑戦できる機会、また、その結果である貢献に報いる報酬を一層充実させることとした。
なお、同制度の導入に伴い、従来の継続雇用制度であった「定年再雇用制度(原則1年ごとに契約更新する有期雇用)」は廃止。定年再雇用制度適用対象者は、全員「シニア正社員」へ移行した。
■SCSKのシニア正社員制度の概要は以下の通り。
【身分】
シニア正社員:60歳以降の雇用を希望する正社員および専門型正社員を60歳以降「シニア正社員」と位置づけ、定年を65歳とする。
【資格】
職務ランク:担当する職責の水準に応じて5段階の職務ランクを決定。
グレード:職務ランクごとに、期待貢献度に応じて4段階のグレードを決定。
【評価】
貢献度評価:目標管理制度を通して組織への貢献度を評価し、職務ランク、グレードの決定に活用。
【報酬】
[例月]
基本給:職務ランクに応じて支給。
業務手当:残業20時間相当分の健康手当(いわゆる残業手当)を支給。
[四半期ごと]
グレード別加算:期待役割を反映したグレードに応じた額を支給。
[年度ごと]
専門性認定手当:社内専門性認定制度により認定された専門性レベルに応じた額を支給。
【勤務】
原則フルタイム勤務:フルタイム勤務を原則に、必要に応じ個別契約として短時間勤務とする場合あり。