顧客からの“カスハラ行為”を受け、「カスタマーハラスメント対応方針」を策定
小田急グループは、『お客さまの「かけがえのない時間(とき)」と「ゆたかなくらし」の実現に貢献する』とのグループ経営理念のもと、顧客の日々の生活の役に立つべく、さまざまなグループ事業を展開しているという。小田急電鉄は、この理念の実現のためには顧客や取引先、地域住民をはじめとしたあらゆる人々とともに、グループ従業員の人権が尊重されていることが重要であるとしており、2024年1月には「小田急グループ人権方針」を策定して、取り組みを推進している。こうした中、同グループのサービスを利用する顧客の一部から、暴行・暴言や威圧的な言動、過度な謝罪要求をはじめとした“カスタマーハラスメント行為”を受けることがあるという。同社はこれらの行為について、「上質なサービス提供を真摯に目指す当社グループ社員の尊厳を傷つけるだけでなく、周囲のお客さまへ本来提供するべきサービスを提供できなくなる事態にもつながるもの」と捉え、今般、「カスタマーハラスメント対応方針」策定した。
今回策定された「カスタマーハラスメント対応方針」の詳細は、以下の通り。
お客さま等からのクレーム・言動のうち、要求内容の妥当性に照らして、当該要求を実現するための手段・態様が社会通念上不相当なものであって、その手段・態様によって当社グループ従業員の心身の安全や健康または就業環境が害されるもの、あるいは当社グループの業務が不当に妨害されるもの
2.カスタマーハラスメントに該当する行為の例
●身体的、精神的な攻撃(暴行、傷害、脅迫、中傷、名誉棄損、侮辱、暴言)
●威圧的な言動、土下座の要求
●継続的・執拗な言動
●拘束的言動(不退去、居座り、監禁)
●差別的な言動、性的な言動、つきまとい
●従業員個人に対する攻撃、要求、権利侵害
●従業員の個人情報等のSNSやホームページ等への投稿(写真、音声、映像の公開)
●当社グループまたは従業員の信用を棄損させる行為
●正当な理由のない商品交換、金銭補償、返品・返金、謝罪の要求
●不合理または他のお客さま等との公平性を欠くサービス提供等の要求
※上記は一例であり、これに限りません
3.カスタマーハラスメントへの対応姿勢
●お客さま等からカスタマーハラスメントに該当する要求や言動が行われた場合には、それ以降の対応はお断りします
●必要に応じて、警察への通報や弁護士への相談等の措置を講じ、厳正に対処します
4.当社グループ内での取り組み
●本方針による対応姿勢の明確化、従業員への周知・啓発
●カスタマーハラスメントへの対応手順の策定
●従業員教育・研修の実施
●従業員のための相談・報告体制の整備
5.本方針の対象会社
小田急グループ全社