休暇取得は8割以上が「自由に取れる」と回答。実際の取得も約7割に
働き方改革が進み、柔軟で多様な働き方も広がりを見せている一方、長期休暇の取得率は決して高くはないのが現状である。このような中、社会人は休暇を取得することに関して、どのような意識を抱いているのだろうか。まずJob総研は、「現職での休暇取得における自由度」を尋ねた。すると、「とても自由に取れる」が22.1%、「自由に取れる」が28.2%、「どちらかと言えば自由に取れる」が34.2%で、合計84.5%が「自由に取れる」と回答した。
そこで、「実際に連休が取れているのか」を聞いたところ、合計69.7%が「取れている」(とても取れている:10.8%、取れている:27.4%、どちらかといえば取れている:31.5%)としたものの、残りの30.3%は連休が取れていないことがわかった。
約4割が休暇取得のタイミングを「周りに合わせる」。合わせる相手は「同僚」が最多に
続いて、同社が「休暇取得のタイミングを周りに合わせるか」を尋ねた。すると、「合わせる」が40.6%で最多となり、以下、「合わせない」(31.8%)、「どちらでもない」(27.6%)と続いた。そこで、休暇取得のタイミングを「合わせる」とした回答者に「合わせる相手」を聞くと、「同僚」が52.6%で最も多かった。以下、「上司」(48.8%)、「先輩」(35.8%)、「部下」(22.3%)、「後輩」(13.5%)となった。
4割程度が休むことに「罪悪感あり」、20代が最も実感か
次に同社は、「休むことに対する罪悪感の有無」を尋ねた。すると、「とてもある」が3.2%、「ある」が8.3%、「どちらかといえばある」が26.8%で、合計38.3%が「罪悪感がある」と回答した。あわせて、休むことへの罪悪感が「ある」とした回答者を年代別にまとめたところ、「20代」が44.3%で最多だった。以下は、「50代」(38.6%)、「30代」(35.8%)、「40代」(32.8%)となった。
罪悪感の理由は「迷惑をかけるから」が最多。特に取りづらい時期は「繁忙期」
最後に同社が、休むことへの罪悪感が「ある」とした回答者に対して「その理由」を聞くと、「同僚に迷惑をかけるから」が51.2%で最も多かった。以下、「同僚が働いているから」(37.4%)、「上司に迷惑をかけるから」(31%)、「上司が働いているから」(29.1%)、「顧客に迷惑をかけるから」(19.7%)と続いた。そこで、「休みづらい場面」を聞くと、最も多い回答は「繁忙期」(65%)となった。続いて、「仕事が溜まっている時」(58.6%)、「自分以外に担当できない業務がある時」(48.8%)、「自分以外が休暇を取得している時」(38.4%)、「病欠の人が出た時」(32.5%)だった。
また、自由回答では、「休暇取得するために残業などをする必要があり、休みを取っても顧客対応などで気持ちが休まらない」、「休暇は自由だが、休む分仕事が溜まるので、長期休暇は取らないようにしている」といったコメントが見られたという。