組織の目標達成に責任を持つマネージャーは、メンバーを通じてなんとか業績を高めることに取り組んでいる。しかし、メンバーの性格や能力、経験、志向・価値観、相性といった影響を加味し、成長を促すことは容易ではない。チームを効果的にマネジメントするためには様々な試行錯誤が必要で、業績を維持しながら試行錯誤するその苦難の大半はマネージャーが引き受けている。
本書はそういった組織活性化・変革に取り組むリーダーに向けた実践的なガイドだ。
リクルートマネジメントソリューションズ「組織行動研究所」の著者らは、「まず、何から始めるべきか?」という問いを出すことからスタートする。そして、「組織状態を改善しながら、集団に働きかける」メソッドとステップを章ごとに解説。長年にわたる同社の調査・研究を基に、メンバーのやる気を引き出すコミュニケーションや心理的安全性、リーダーシップのあり方が多角的な視点で考察されていく。また、最終章では「組織リーダー(管理職層および人事)」が自身のキャリアをどう捉えるべきかについて語られている。組織責任者が直面する課題を解決するための強力な指針となり、リーダーとしてさらに一段成長する貴重なツールとなることだろう。
【書籍基本情報】
書籍名:組織変革の教科書 リーダーが知っておきたい人と心の動かし方
発売出版社:東洋経済新報社
書籍発売日:2024年10月30日
▼内容紹介
多忙で悩める今の時代のリーダーこそ必読!組織を動かそうとしたときに何から始めればよいのか?
どうすればメンバーのやる気を促せるのか?
組織を変えていくために何をすればよいのか?
これからの時代、どのようなリーダーシップが求められるのか?
自分自身のキャリアをどう捉えていけばよいか?
メンバーの心を動かして、組織を変え、企業の経営戦略をどのように実現していくのか。
60年以上、人と組織を調査・研究しサービスを提供して来たリクルートマネジメントソリューションズが、
リサーチと実践例、学術成果をもとに組織の成果を高めるためのソフトイシューを解説しました。
コミュニケーションや場づくりなど、すぐに使えるメソッドも充実。組織責任者(リーダー)必読の一冊です。
(出版社ホームページより)
▼目次
第I部 組織をつくる第 1 章 組織を動かす
第 2 章 組織の状態が良くなれば、パフォーマンスが上がるのか
第 3 章 どうすればメンバーのやる気を促せるのか
第 4 章 組織の中でのコミュニケーションを整える
第 5 章 心理的安全性を構築する
第II部 組織を変える
第 6 章 組織変革のステップ
第 7 章 組織の外を動かす
第 8 章 組織を変える――事例と解説
第III部 自分自身に向き合う
第 9 章 組織責任者に求められるリーダーシップ
第 10 章 これからの時代のリーダーシップ
第 11 章 組織責任者というキャリア
▼著者プロフィール
【古野 庸一(ふるの よういち) 】株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所 主幹研究員
1987 年東京大学工学部卒業後、リクルートに入社 南カリフォルニア大学で MBA 取得 キャリア開発に関する事業開発、NPO キャリアカウンセリング協会設立に参画する一方で、ワークス研究所にてリーダーシップ開発、キャリア開発研究に従事。
2009 年より組織行動研究所所長、2024 年より現職。
【今城 志保(いましろ しほ) 】
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所 主幹研究員
1988 年リクルート入社。ニューヨーク大学で産業組織心理学を学び修士を
取得。研究開発部門で、能力や個人特性のアセスメント開発や構造化面接の
設計・研究に携わる。2013 年、東京大学にて社会心理学で博士号を取得。
現在は面接評価などの個人のアセスメントのほか、経験学習、高齢者就労、
職場の心理的安全性など、多岐にわたる研究に従事。
【武藤 久美子(ぶとう くみこ) 】
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所 主任研究員 兼 エグゼクティブコンサルタント
2005 年リクルートマネジメントソリューションズ入社。組織・人事のコンサルタントとしてこれまで 150 社以上を担当。「個と組織を生かす」風土・しくみづくりを手掛ける。専門領域は、働き方改革、ダイバーシティ&インクルージョン、評価・報酬制度、組織開発、小売・サービス業の人材の活躍など。働き方改革やリモートワーク、人事制度関連の寄稿多数。自身も 2013 年よりリモートワークを積極的に活用するリモートワークの達人。リクルート ワークス研究所 研究員(兼務)。早稲田大学大学院修了(経営学)。社会保険労務士。
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