株式会社日立コンサルティングは2024年10月29日、同社の人事規則について、“性的マイノリティ”に配慮した内容へ改定したことを発表した。ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(以下、DEI)に配慮した人事規則の改定により、多様な属性を持つ当事者に配慮し、働きやすい環境をつくっていくという。
“性的マイノリティ”に配慮した人事規則改定を日立コンサルティングが実施。DEI研修による「多様性の尊重」への意識向上が契機に

研修による「多様性の尊重」への意識向上から、“DEI”に配慮した人事規則改定を実施

日立コンサルティングは現在、全従業員約500人に向け、独自開発したゲーム型DEI教育コンテンツ『かりものめがね』を用いた研修を展開している。同研修は2024年9月までに計20回実施され、すでに経営層および部門長の全員が受講を完了。2024年内に全従業員の受講完了を目指しているとのことだ。DEIゲーム『かりものめがね』は、多様な属性を持つ個人が実際に直面しているリアルなトラブルの疑似体験や、ゲームの参加者同士のディスカッションを通じ、参加者に現実での意識・行動面での気付きを促すことができるという。
ゲーム型DEI教育コンテンツ『かりものめがね』
こうした研修の実施を通して、社内で「多様性の尊重」に関する意識が高まったことで、同社は人事規則の見直しを行ったとしている。今回の人事規則改定では、多様な人財の活躍支援を目的に、従来の規則に記載されていた「配偶者」に関わる記載項目を「配偶者または同性パートナー」とすることなどにより、DEIに配慮した改定を行ったとのことだ。

今後も同社は、日立グループの一員として、多様な人財が生き生きと働きがいを持って活躍できる“すべての人に優しい社会”を実現するため、お互いの存在・思いを理解し、認め合う組織をめざす顧客のDEI推進強化に貢献していく構えだ。
性的マイノリティに対する世間の見方や考え方は年々変わってきている。多様性が尊重されることが当たり前となった現代において、様々な属性を持つ個人を雇用する企業においても、全ての人に配慮した人事規則の整備が求められるだろう。本事例を参考に、自社の人事規則の見直しを検討してみてはいかがだろうか。

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