丸紅の人財戦略の基本概念となる「丸紅人財エコシステム」とは
丸紅株式会社 人事部 部長代理／グローバル・グループ人事課長 細川 悟史氏

変革の必要性への危機感から、丸紅グループの在り姿を制定

まず、丸紅の人財戦略について、策定に至る背景も含めてご説明します。

丸紅は多種多様な商材を扱い、グローバルネットワークを活かして様々な国や地域で事業を展開しています。商品縦割りの事業本部制を敷いており、人財は商品分野ごとの強みを生かすという考えのもと、入社後最初に配属された先の本部の中でキャリアを積むことが一般的です。

丸紅は従来、連続性のある社会のなかで、商品縦割り・同質性の高い集団思考・組織を強みとして事業を成長させてきました。ところが、2017年当時、ビジネスモデルの創造と破壊が起こる非連続性の社会への転換が加速する中で、経営陣は強い危機感を抱きました。そして、従来の商品縦割りを越えて事業を創造する、同質性の高い集団思考から脱する、社員一人ひとりが新たな価値創造に果敢に挑戦する、そういった会社に変革しなければならないと考えました。

そこで2018年、丸紅グループの在り姿として、「Global crossvalue platform」を制定しました。事業間、社内外、国境、あらゆる壁を突き破るタテの進化とヨコの拡張により、ソリューションを創出すること。そして丸紅グループを1つのプラットフォームと見立て、グループの強み・知・夢・志を掛け合わせ新しい価値を創造する会社になるというビジョンを掲げました。

この後、下記のトピックで、講演録が続きます。
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【講演】
丸紅の人財戦略の基本概念となる「丸紅人財エコシステム」とは
丸紅株式会社 人事部 部長代理／グローバル・グループ人事課長 細川 悟史氏

●「人財」×「仕掛け」×「時間」の施策を開始
●経営戦略と連動する人財戦略「丸紅人財エコシステム」
●「採用手法の多様化」で、人財が“集う“
●「ミッションを核とする人事制度」や「働く環境の充実」で、人財が“活きる”


【トークセッション】
多様な人財が、組織の壁を越えて育ち、活躍していくには
丸紅株式会社 人事部 部長代理／グローバル・グループ人事課長 細川 悟史氏
学習院大学 名誉教授／学習院さくらアカデミー長 今野 浩一郎氏

●3つのカテゴリーに分けられる丸紅の施策
●人事に求められる、多様な人財が広い範囲で活躍できる「人事制度」の整備