「テレワークのメリット」とは何か
まず、テレワークのメリットについては、主に以下のものがあげられる。(2)オフィス賃料、通勤費用の削減
(3)地域に限らず採用が可能
(4)DX化や業務改善が推進されやすい
上記を踏まえた上で、特に「採用」と「コスト」におけるメリットを詳しく見ていこう。
採用について
「労働者の高齢化」や「人手不足」といった問題が今後も続くであろうことを考えると、テレワークによって「通勤可能エリア」に限らない採用活動ができることは、企業にとって大きなメリットではないだろうか。また、「テレワークを経験した従業員」にとって、テレワークを選択できない企業で、モチベーション高く働き続けることは難しいかもしれない。他にも、子育てや介護など、テレワークによって「仕事」と「プライベート」の両立がしやすくなるのは間違いないだろう。コストについて
テレワーク普及率の高い大企業においては、「常時出社する社員数」が大幅に減少したことで、本社オフィス売却の動きもある(出社人数の減少だけが理由とは限らないが)。大企業に限らず、テレワークの普及によって、「社員数に比例したスペース」は必ずしも要さなくなり、一人ひとりのデスクも不要となるかもしれない。その結果、オフィス面積の縮小によって賃料を削減できるだろう。「テレワークのデメリット」も考える
テレワークのデメリットについては、主に以下のものがあげられる。(2)勤怠管理が難しい
(3)マネジメントが難しい
(4)情報漏洩リスク
上記のデメリットのうち、「コミュニケーション」と「勤怠管理」に関して、詳しく見ていこう。
コミュニケーションについて
オンラインのコミュニケーションツールを利用することにより、テレワークにおいても業務自体は問題なくこなすことができるだろう。しかし、「直接会うことでこそ生まれる価値」もあるのではないだろうか。それは、「新たな発想」や「新たな気づき」、「他者からの刺激」などだ。目に見えるものではないかもしれないが、決して些細なことではない。テレワークでは、そうした「価値」を得る機会が失われてしまう。勤怠管理について
テレワーク中は、従業員の出退勤を対面で確認することができないため、勤怠状況の正確な把握が難しい。その結果、企業としては、「未払い残業代の発生」など、意図しないリスクを抱えてしまうこともあるだろう。テレワークは、新型コロナがきっかけで普及が早まったに過ぎず、決して特別な事態ではない。テレワークの活用による大きなメリットに目を向け、なおかつデメリットを把握した上で、前向きに取り組んではいかがだろうか。
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