今年も残りわずかとなりました。東京では、1日で気温が10℃ほど上下するなど、寒暖差が激しい日々が続いているほか、例年よりも早くインフルエンザの流行も始まっているようです。皆さん、どうか体調管理にはくれぐれもご注意ください。
さて今回は、11月にクチコミサイト「就活会議」を運営する株式会社リブセンスとHR総研が共同で実施したばかりの、2021年卒業予定の就活生を対象とした「インターンシップ及び就活意識調査」の結果を報告します。インターンシップへの参加動向や今後の参加意向、理想とするインターンシップのタイプ等に加え、インターンシップ参加と就職との関係性等について分析した結果を紹介します。
すでに「4~6社」のインターンシップに参加した学生が最多
2019年11月現在における「インターンシップ参加状況」を聞いてみたところ、すでにインターンシップに参加した学生の割合は89%に達し、しかも「1社」という学生はわずか11%にすぎず、78%の学生は複数社のインターンシップに参加しています[図表1]。参加した企業数では、「4~6社」が25%で最多で、次いで「3社」が14%、「2社」「7~9社」および「10社以上」が13%などとなっています。「1社」の割合は最も少ないことになります。また、文系・理系別に見ると、文系は「4~6社」が23%で最多であり、次いで「10社以上」が17%。理系は「4~6社」が28%で最多であり、次いで「2社」が15%となっています。参加企業数「4社以上」の割合で見てみると、文系54%、理系48%となっており、文系のほうが比較的インターンシップへの参加企業数が多い傾向にあるものの、どちらも半数前後の学生が「4社以上」のインターンシップに参加していることが分かります。もはやセミナー感覚で参加している学生が少なくないということです。かつては、インターンシップを開催すること自体が他社との差別化になっていましたが、これだけインターンシップが当たり前になってしまうと、学生は参加した企業同士を比較することになりますから、企業側としてはその内容がますます問われることになります。