例えば、
・業務を推進する力
主体的にメンバーをリードして業務課題解決に取組んだ
・部下育成する力
部下に対して必要な指導を行いスキル・能力を向上させた
といったチェック項目が数十あり、それぞれ判定基準が
S:他社員の規範となる実績
A:期待を超えた実績
B:期待通りの実績
C:期待水準には及ばない
D:期待水準に程遠い
と設定されています。これを基に本人評価と上司評価(もしくは同僚・部下)で多面的に査定します。
しかし、評価シートを評価のためだけに利用しようとすると、被評価者は半年に一回しか見る機会がありません。より良い行動を誘うためのシートですから、本来であれば普段から目につくようにして、日々の行動の改善や、気づかないところに気づくための道具として活用すべきものです。もっと普段の業務で利用できるように工夫することができれば単なる査定用シートが人材育成(成長)の道具に変わります。
どのような工夫をするかは各社様々考えられるでしょう。私がコンサルティングを行う企業では、リーダー研修で教材として活用する行動の習慣化のためにITシステムを活用し、定期的に自動でリマインドしてアクションプランの改良に役立てる、などの使われ方をしています。
方法論はいろいろあるでしょうが、1つ言えるのは行動評価シートが、「社員が前向きになり行動変容を促進する」道具に変わる、ということです。
ぜひ実践してみてください。
さあ!
『研修担当の皆さん! 行動評価シートを人材育成に利用しよう』
~やりっぱなし研修撲滅宣言~
「研修」が変わる「行動」が変わる45の具体策
永谷研一著
『人材育成担当者のための絶対に行動定着させる技術』(書籍版)
『人材育成担当者のための絶対に行動定着させる技術』(Kindle版)
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