複数タイプのインターンシップを実施する中堅企業
今度は「オンライン形式」についても見てみましょう。まずは「オンライン形式」で実施したインターンシップの「日数タイプ」です[図表14]。企業によっては、同じタイプのインターンシップを複数回開催するだけでなく、全く別のタイプのインターンシップを開催することもあります。「対面形式」と「オンライン形式」という違いもあるでしょうが、「対面形式」で複数タイプ、「オンライン形式」で複数タイプということもあります。「1日程度」タイプで内容が全く異なるプログラム構成で実施することもあれば、初期は「1日程度」タイプで広く学生を集客し、参加学生の一部を次のステップとして、より中身の濃い「2~3日程度」タイプへ誘導することもあります。この設問は複数選択方式ですので、各選択肢のポイント(割合)の合計は100ポイント(%)を超えます。100ポイントを超えた数字が大きいほど、より多くの日数タイプが選択されたことになり、企業が複数タイプのインターンシップを実施した割合のひとつの目安になります。
「対面形式」のポイント合計を見ると、全体では134ポイント、大企業で133ポイント、中堅企業で147ポイント、中小企業で122ポイントとなっており、中堅企業が最も複数タイプのインターンシップを実施していることがうかがえます。一方、「オンライン形式」のポイント合計を見ると、全体では114ポイント、大企業で107ポイント、中堅企業で120ポイント、中小企業で116ポイントと、「対面形式」と比べて総じてポイントは低く、複数タイプはさほど実施されていない様子です。ただ、こちらでも中堅企業のポイント合計が最も高くなっています。大企業のほうが、さまざまなプログラム構成のインターンシップを実施している印象がありますが、日数タイプで分類すると同じ日数のものが多いものと考えられます。
最後に、「オンライン形式」で実施したインターンシップの内容について見ていきましょう[図表15]。
次回は、各選考ステップの開始予定時期など、より具体的な2023年新卒採用の活動状況を見ていきたいと思います。