年明け以降、オミクロン株を中心とした新型コロナウイルスの感染急拡大が続いており、東京では1日の感染者が2万人を超え、全国では10万人を超える日も出てきました。2月6日現在、過去2年間の累計感染者数は330万人を超えていますが、2022年に入ってからのわずか1カ月余りでの新規感染者数が、その4割を占めるほどになっています。
「内定充足率9割以上」がまだ半数の中小企業
さて、今回は、HR総研が2021年12月に企業の採用担当者を対象に実施した「2022年&2023年新卒採用活動動向調査」の中から、2022年卒採用の内定充足率、2023年卒採用の採用計画、インターンシップなどを中心に取り上げます。まずは、2022年新卒採用活動の状況からです。「2022年卒は採用活動をしていない」企業のデータを除外して集計したところ、2021年12月時点における「2022年卒採用計画の充足率」は、全体では「100%以上」が最多で37%、次いで「90~100%未満」が23%となり、両者を合計した「90%以上」の充足率の企業は60%に達しています[図表1]。
2021年12月時点における「2022年新卒採用活動の継続状況」を見ると、上記のように内定充足率に大きな差がありながらも、企業規模に関係なく「(採用活動を)継続している」企業の割合は35%強となっており、残りの6割以上の企業は「(採用活動を)終了した」としています[図表2]。