サイレントに対する切実な声と怒り
最後に、「就職活動中、企業側に改善してほしいと感じたこと」を紹介します。やはり「サイレント」(不合格者には連絡なし)や合否連絡の遅さ、面接官の態度を挙げる学生が多くなっています。改善できる点はぜひ次年度の採用活動の参考にしてください。・サイレントお祈りは、本当にやめてほしいと感じた。せめて1カ月以内か、もし選考に時間がかかっているのなら、その旨を連絡してほしいと思った。最終面接で非常に誉められ、「すぐに連絡します」と言われたのにもかかわらず、サイレントお祈りをされ、不買運動を起こしたくなった(理系、上位国公立大)
・ごくまれに、エントリーシートの合否すら届かずに落ちたと悟る企業があったのが少し悲しかった(文系、上位私立大)
・不採用となるときに2週間ほど待たされてからメールが来ることが多いので、もう少し早く結果を伝えてほしい(理系、旧帝大クラス)
・選考結果の連絡をできるだけ早くしてほしい。本当にギリギリまで考えてくださっているのであればよいが、「不合格にすることは決まっているが通知期間のギリギリに知らせる」というやり方を採っているのであれば改善していただきたい(文系、旧帝大クラス)
・連絡や問い合わせへの返事は1週間以内にしてもらいたい(理系、その他国公立大)
・理系学生に後付けで推薦を求めることはやめてほしい(理系、旧帝大クラス)
・証明書関係は費用がかさむので、PDFファイル等での提出を認めてほしい(文系、中堅私立大)
・オンライン説明会・面接は、ZoomやTeams、Webexなどのメジャーな会話ツールを使用してほしい。マイナーなものを使って接続不良があったため(文系、中堅私立大)
・大手企業のオンライン面接はすぐに枠が埋まってしまうので、そこを改善できないかと思う。書類選考を通過して一次面接を受けようとしたら1カ月も予約が取れなくて空いてしまった(文系、その他私立大)
・明らかに落ちるんだろうなと面接中に感じるほどの態度はやめてほしい(理系、中堅私立大)
・笑顔のない面接官は志望度が下がるので、笑顔は何に関しても必要だと感じた(文系、旧帝大クラス)
・やはり和やかな雰囲気で面接をしてほしい。圧迫をしていいことは双方、一つもないと思う。また、エントリーシート通りの面接ではなく、会話をメインとした面接にしてほしい(理系、上位国公立大)
・書類で通ったのならば一次面接はしっかりしてほしい。最初から聞く気のない態度をとられた場合、かなり志望度が下がる(理系、その他国公立大)
・面接日程を多数用意して、他社と被らないようにしてほしい(理系、早慶大クラス)
・日程調整もあるので選考結果が出てから面接日程を選ぶまでの間に期間を空けてほしい(文系、上位国公立大)
・面接の開始時間を守らない会社は少し不信感を抱いてしまうので、最低限時間を守るくらいしてほしい(文系、上位私立大)
・Webテストを選考の後半の段階で行うこと。学力や適性などは事前に判断してから面接などの選考を行ってほしい(文系、早慶大クラス)
・第一志望かどうかを聞くのは意味がないのでやめてほしい(文系、その他私立大)
・支社や営業所、事業所など勤務先となる情報が全体的に少ない。地方からの就職を考えている学生に向けた対応が欲しい(文系、中堅私立大)
・コロナが流行しているにもかかわらず、対面面接で面接の間中マスクを外すよう言われたこと(理系、上位国公立大)
・福利厚生などを明らかにしてほしい。それに関してどのように感じているのか、若手社員の声を聞かせてほしい(文系、早慶大クラス)
・もう少し、多様性を考えて学生と接してほしい。ホームページに社風が分かるような写真や動画をもっと掲載してほしい(文系、旧帝大クラス)
・説明会などで、正直自分の企業に足りていない部分や課題と感じるところを話してほしい。女性の働き方についても人事の方と、その他の部署の社員の方とでは話していることが違うことがあった(文系、旧帝大クラス)
・学生側からはどうしても聞きにくい質問も多くあるので、企業側から教えてもらえるとありがたいです。内定をもらった後でも構わないので、プラスイメージだけでなくマイナスなところもお話ししてもらえると、より働く覚悟ができるかなと思いました(文系、その他私立大)
・オンライン会社説明会等のURLを、就職支援サイト等を通じて送信する際、URLのみを添付している会社が多く、ミーティングIDやパスコードを別に記載してほしかった。パソコンで開き直さないとURLに入れないため不便に感じた(文系、その他国公立大)