半数以上の学生が内定承諾企業内に相談相手あり
「就活の継続意向」で「就職活動を終了する」と回答した学生を対象にした、「内定承諾先企業への入社に向けての不安」については、「不安がある(あった)」とする割合は文系55%、理系49%と、いずれも半数前後に達していますが、こちらも理系のほうが低い結果となりました[図表11]。前述の「内定承諾の決断に対する不安」とほぼ同様の結果となっています。次に、入社に向けた不安を相談できる人が、内定承諾企業の中にいるのかについても聞いてみたところ、「いる」とする割合は文系58%、理系55%となり、いずれも6割近くとなっています[図表14]。逆に見ると、4割強の学生が、入社に向けた不安を内定承諾企業に直接相談できる相手がいない状況となっていることになります。ここは要注意です。
入社に向けた不安が解消されないままの状態が続くと、内定辞退につながるリスクを抱えているだけでなく、低いモチベーションや理解度のまま入社を迎えることは早期離脱にもつながりかねません。人事担当者、またはリクルーター等による、内定者一人ひとりの不安解消に向けた、きめ細かい個別のフォローが求められています。