現時点の内々定取得とインターンシップ参加との関係性は見られず

「現時点ですでに内々定を受けた企業の有無」については、「ない」が77%で最多であり、次いで「現在選考中」が18%、「ある」が5%となっています[図表10]
第105回 9割の2021年卒生がインターシップに参加。1回の日数の理想と現実や、実際の就職との関係性とは
さすがに11月上旬時点においては「ない」が8割近くを占めているものの、選考中を含めると2割以上の学生は、すでに選考段階に入っていることが分かります。もし、この内々定を受けた採用選考が、すべてインターンシップを経由して行われているのであれば、見過ごすことはできない割合であり、早期インターンシップと企業への就職は密接な関係性があることになります。

一方、インターンシップへの参加企業数別に内々定の取得状況を見てみると、「0社(応募していない)」で「ある(内々定取得)」と「現在選考中」がいずれも10%あるほか、「0社(選考で漏れた・欠席した)」でも「ある(内々定取得)」と「現在選考中」がいずれも8%となっています。これに対して、「10社以上」の学生における「ある(内々定取得)」は4%にとどまるなど、インターンシップ参加企業数と「内々定取得」の間には有意な関係性は見いだすことはできません[図表11]
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ただし、参加企業数の増加に比例して、「現在選考中」である学生の割合は増加し、「4~6社」で18%、「7~9社」で37%、「10社以上」となると48%と半数近くの学生が採用選考に進んでいることが分かります。

したがって、11月上旬段階では、インターンシップへの参加が直接的に早期の内々定取得につながっているとは言い切れない一方、早期に選考段階に進める足掛かりとしては、学生にとって、インターンシップへの参加は少なからず効果的な手段であることがうかがえます。

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