7割近い大企業が3月までに面接を開始
次に「選考面接の開始時期」を見てみましょう。面接の開始時期として最も多いのは「2019年3月」で、全体の30%になります。大企業の32%、中小企業の23%に対して、中堅企業では43%と突出して多くなっています。全体で次いで多いのは「2019年4月」で、全体の18%になります。内定出しでも大いに先行する大企業
次はいよいよ「内定出しの開始時期」です[図表9]。株式会社ディスコの調査によれば、「4月1日時点の内定率はすでに26.4%に達し、前年から7.6ポイント上回る」とか、「10連休となるゴールデンウイーク前に内定を出し始める企業は51.4%で、前年から6.2ポイント高まる」と発表されていますが、その実態はどうなのでしょうか。ゴールデンウイーク前に内定を出すかどうかを調べた上記の調査は1月28日~2月6日に行われており、そこからさらに進んだ状況での今回の調査結果は、より実態に近いものになっているはずです。経団連の指針の廃止はあくまでも2021年卒採用からであり、今年の2020年卒採用ではまだ指針は継続されているはずですが、実質的にはもはや「廃止」と言っても過言ではない状況になっています。今年ですらこの状況ですから、正式に「廃止」となる来年はどんな状況になるのでしょうか。