理系は夏期休暇中に集中参加

インターンシップに参加した時期について、開催形式(対面型/オンライン型)別に確認します。

対面型については、文系では「2023年8月」と「2023年9月」がともに55%で最多となっており、「2023年10月」~「2023年12月」、「2024年2月」は3割台で推移しています[図表8]。理系では「2023年8月」が最多で63%、次いで「2023年9月」が59%となっており、文系よりやや高めの参加率となっています。ただし、「2023年10月」「2023年11月」は急激に参加率が低下し、それぞれ19%、13%と2割未満にまで落ち込んでいます。その後、「2023年12月」に再び参加率が上昇し41%となり、「2024年1月」「2024年2月」は1~2割前後に落ち着く動きとなっています。対面型では、文系より理系で時期により動きが大きく変動し、できるだけ大学の長期休暇期間を活用して集中的に参加しようとする意向が如実に表れているといえます。

オンライン型については、文系では「2023年8月」と「2023年9月」の参加率が高いのは対面型と同様で、それぞれ60%、56%と6割程度に上っています。ただし、大学の授業期間である「2023年10月」~「2023年12月」でも4割以上の参加率をキープしています。一方、理系では「2023年8月」が82%と8割台で突出しています。次いで「2023年9月」が54%となり、その後「2023年10月」~「2023年12月」では3割程度まで低下しています。理系では、10~11月などの授業期間でのオンライン参加率は対面型よりやや高いものの、文系に比べると顕著に低くなっており、参加形式にかかわらず「2023年8月」と「2023年9月」に集中して参加したい学生が多いことがうかがえます。理系向けにインターンシップを企画する際には、留意しておくとよいでしょう。
[図表8]インターンシップ参加時期(開催形式別)
次に、インターンシップに参加した学生に対する企業のアプローチ内容(複数回答)を見てみましょう。文系・理系ともに最も多いのは「早期選考会の案内」で、文系では81%と8割台となり、理系でも59%と約6割に上ります[図表9]。ただ、理系でトップとはいえ、文系より20ポイント以上低く、文系において「早期選考会の案内」に次いで多い「次のインターンシップの案内」と「特別セミナーの案内」(文系はともに39%)についても、理系はそれぞれ24%、22%と、文系より15ポイント程度低くなっています。それよりも「(プレ)エントリー受付の開始案内」(38%)や「エントリーシートの免除」(30%)のほうが高くなるなど、文系と理系では異なる傾向が見られます。一般的には文系よりも理系の争奪戦のほうが激しいといわれていますが、「何もない」と回答した割合が、文系ではわずか2%であったのに対して、理系では16%にも上るなど、意外な結果も見られます。理系では、企業の対応が専攻・専門内容によって大きく異なるのかもしれません。
[図表9]インターンシップ参加後の企業からのアプローチ内容(複数回答)

文系以上に活動量が伸びた理系

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