インターンシップ情報源は「就職ナビ」がトップ

次に、「インターンシップの情報源」について聞いてみたところ、「就職ナビ」が75%で断トツのトップであり、次点の「企業のホームページ」(37%)の2倍以上となっています[図表2]
第105回 9割の2021年卒生がインターシップに参加。1回の日数の理想と現実や、実際の就職との関係性とは
次いで、「インターンシップ専門サイト」が29%で続いています。昨年と同様に、多くの企業のインターンシップ情報を検索・閲覧、エントリーまでできる「就職ナビ」が圧倒的である一方で、「企業のホームページ」が上位にある背景として、学生は、インターンシップへの参加を希望する企業について事前に絞り込んだ上で、直接企業ホームページから応募する傾向が少なくないことがうかがえます。近年、採用年度ごとに内容を切り替える採用ホームページとは別に、SEO施策を意識しつつ、年間を通してその企業での働き方や各種トピックスなどの情報を頻繁に更新し、その効果が注目されている「採用オウンドメディア」の増加が、学生と企業との直接的な接触機会の増加に影響しているものと考えられます。

インターンシップの事前選考なしは1割

企業からすると、できるだけ多くの学生にインターンシップに参加してもらいたいと思うものの、職場や会場、受け入れ側のスタッフの人員体制等により、参加学生を絞り込まざるを得ないことが通常です。そのために何らかの事前選考を課すことになるわけですが、中には事前選考がない企業もあるようです。「事前選考はなかった」と回答した学生は9%ほど見られました[図表3]。実際には、応募者が少なかったケースや、セミナーの参加受付と同様に先着順で受け付け、定員になったところで締め切った企業があったものと推測されます。
第105回 9割の2021年卒生がインターシップに参加。1回の日数の理想と現実や、実際の就職との関係性とは
インターンシップに参加するために「事前に受けた選考の種類」については、「エントリーシート」が85%で最多であり、次いで「適性検査」が64%、「面接」が51%などとなっています。この傾向は昨年と同様に、インターンシップの選考時から採用選考さながらの内容となっています。また、「エントリーシート」と「適性検査」「面接」が上位にあることから、企業としても、今後の採用選考も想定した上で、インターンシップの時点でより適性の高い学生を発掘する機会として、効果的に活用しようとしていることがうかがえます。

「8月」に7割超の学生がインターンシップに参加

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