もっとも、当初から志望度がかなり高いところにあった場合には、さらに高めることはハードルが高いため、1回のインターンシップでどうにかなるものでもありません。今回、特に注目すべきは、「(志望度が)下がった」学生の存在です。文系で8%、理系で7%ほどあります。インターンシップのプログラムのまずさによるのであれば問題ですが、学生がそれまでイメージしていたものと違った、ということが早期のミスマッチ是正につながったのであれば、それはマイナスでなく、企業・学生の双方にとってかえってプラスだったとも言えます。その見極めをはっきりさせるためにも、プログラムには工夫を凝らし、これで志望度が下がるのであればミスマッチだったんだ、と自信を持って断言できるレベルにしたいものです。
ちなみに、「特にない」と回答した学生は、文系で17%、理系で16%にとどまります。後述する「事前選考に落選した学生へのフォロー」(後掲[図表7])とぜひ比べてみてください。