減少したプレエントリーと合同セミナー参加

ここからは、就活学生の活動量についてチェックしていきたいと思います。まずは、3月1日に就職ナビが正式オープンしてからのプレエントリー社数を、文理別に昨年同時期の調査結果と比較してみます[図表3]
第86回 凋落した銀行人気…最新の新卒学生事情
文系では、「40社以下」のポイント数が15ポイントも伸びた代わりに、「41社以上」のポイント数が軒並み減少しています。理系でも「20社以下」のポイント数が14ポイントも伸び、その分「21社以上」のポイント数はいずれも減少しています。解禁後約3週間経過時点でのプレエントリーの総量は、文系・理系ともに大きく減少していることが分かります。
 続いて、学内での企業セミナーへの参加回数を昨年調査と比較してみます[図表4]。文系では、「0回」と回答した学生が20%から27%へと7ポイントも伸びたのをはじめ、「3回以下」とする学生の合計が57%から72%へと15ポイント伸び、逆に「4回以上」は軒並み減少しています。理系では「0回」「1回」と回答した学生の割合に大きな変動はなかったものの、「2回」とした学生は13%から23%へと10ポイントもの伸びを見せ、その分「3回」は16%から11%へ5ポイント、「4~6回」は21%から17%へと4ポイントも減少しています。ここ数年増加の一途をたどっていた学内企業セミナーへの参加回数も、文系・理系ともに減少傾向に転換しています。
第86回 凋落した銀行人気…最新の新卒学生事情
就職ナビ主催の合同セミナーへの参加状況についても見てみましょう[図表5]。文系では、「0回」が昨年の29%から35%へ、「1回」が16%から21%へと伸び、「2回以上」は軒並み減少となっています。理系でも、「0回」が昨年の37%から53%へと16ポイントも伸び、「1回以上」はほぼ軒並み減少となっています。学内企業セミナーへの参加回数と同様、就職ナビ主催の合同セミナーへの参加回数もはっきりと減少傾向が見られます。依然として学生側の「売り手市場」が続く中、学生が余裕を持ってしまっているのではないかとの懸念もありますが、その結論は以降のデータまで待ちたいと思います。
第86回 凋落した銀行人気…最新の新卒学生事情

昨年よりも増えている面接活動量

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