TOP10の企業リストと選定理由を公開!
1位から3位の企業について、選出理由を見てみましょう。まず、人的資本経営が進んでいる企業の第1位として、花王株式会社が選出されました。
同社は、経済産業省が公開している人的資本経営「実践事例集」の中に、「社員の活力の最大化に向けた事例」が紹介されています。それらを見聞きした人事担当者が投票した他、製品イメージや環境への取り組み、コンプライアンス機能の充実など、企業経営の姿勢が評価されたようです。
第2位には、株式会社ファーストリテイリングが選ばれました。
選出理由には、同社の柳井正会長兼社長が「日本の賃金はあまりに低すぎる」として、今年の3月から国内従業員の年収を最大約40%引き上げるとした発言に対する影響が大きかったようです。多くの人事担当者が「賃上げ」を選出理由にあげていました。その他にも同社のグローバル経営や採用戦略の成功も理由にあがっていました。
第3位には、カゴメ株式会社が選ばれました。
選定理由には、同社の常務執行役員CHO(最高人事責任者)の有沢正人氏の存在が大きいようです。有沢氏は同社の人事制度改革を牽引し、その成功事例を多くのメディアを通じて発信しており、それらを見聞きした人事担当者が投票されていました。CHOとしての仕事ぶりや先進的な取り組み事例が票を集めたようです。
同じく3位には、サントリーホールディングス株式会社が選ばれました。
選定理由には、ダイバーシティ推進やESGへの取り組みが評価されたほか、同社の新浪剛史社長の「45歳定年制」のインパクトある発言や経営者としてのリーダーシップなどが良い印象をもたらしたようです。
★人事部が選んだ 人的資本経営 会社ランキングTOP10と選定理由を一覧表で紹介しています。
詳しくはダウンロード資料をご参照ください。
▼調査概要
・調査期間 2023年5月22日~6月13日
・調査方法 オンラインによるアンケート(自由記述)
・調査対象 日本企業の人事部・人材育成担当者・責任者
・有効回答 246件