調査結果概要
産業能率大学総合研究所では、2011年に第1回となる「上場企業の課長に関する実態調査」(課長調査)を発表し、以降隔年で第5回(2019年9月)まで発表しております。その知見をもとに、このたび上場企業の部長を対象にした調査を初めて実施し、「上場企業の部長に関する実態調査」としてまとめました。質問項目は課長調査と同一であり、主要な項目については課長の調査結果と対比しています。VUCAの時代(「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」)と言われるように経営環境が不透明感を増す中、経営戦略の一翼を担う部長の存在意義が高まっています。この調査では、上場企業に勤務する部長が、組織から何を期待され、それに対してどう貢献しているのかを中心に、業務遂行に関する実態と課題を明らかにします。
部長が組織から最も期待されているのは「職場運営の方向性を明確に示すこと」。この項目は課長調査でもトップでしたが、部長は課長を10ポイント上回っており、期待される役割がより明確になっています。また、課長の98.5%がプレイングマネジャーでしたが、部長についても95.8%がプレイングマネジャーとなっています。一方、期待に応えるために十分な権限を与えられていると答えた課長が6割ほどにとどまったのに対し、部長は約76%が与えられていると答えており、課長との差も浮き彫りになっています。
調査報告書は無料でお送りします。入手をご希望の方は、Webサイトから資料請求をお願いします。