「シニア期の就労」への意欲や必要性を最も感じているのは50代
「人材不足」という課題を抱える企業が多い今、さまざまな知見や経験を有する“シニア世代人材”の活用が求められている。その一方で、シニア期を前にした年代の人たちの就労意欲はどうなのだろうか。まず、Indeedは「シニア期に働く意欲・必要性の有無」を尋ねた。すると、「働き(続け)たいし、働く必要もある」が24%、「働く必要はないが、働き(続け)たい」が18.5%、「働き(続け)たくはないが、働く必要がある」が15.8%で、合計58.3%となった。シニア期に働く意向を持つ人が、全体では6割に迫る結果だ。年代別にみると、同回答の合計値が最も高かったのは50代で75.5%だった。60代では58.3%、70代は41%となり、年代が上がるほど割合が低下した。
“シニア期の仕事観”では約6割が「アンコールキャリア」を志望する傾向か
また同社は、人生の後半に、自分の興味に関連した社会的に意義のある仕事につくことを意味する「アンコールキャリア」への注目度の高まりを受け、「シニア期に働くときの価値観」を尋ねた。すると、「収入よりもやりがいや社会貢献を重視した仕事をした方がよい」との回答が58%となった。また、「働く意欲や必要性を感じている」とした1,049名の同回答を抽出すると、その割合は60.2%にのぼった。また年代別にみると、「アンコールキャリアを望む」とする人は、50代で49.5%、60代で56.8%、70代で67.7%と、年代が上がるほどにその傾向が高まったという。
9割超が“シニア期の就労”に課題。「健康状態」を憂慮する声が多数に
続いて、同社が「シニア期に働くことに対する不安や課題」を尋ねると、「何らかの不安や課題がある」と回答した人は92.7%にのぼったという。さらに、「不安や課題の内容」を尋ねると、最も多かったのは「健康状態が維持できるか」が59.6%で最も多くなった。以下、「気力を維持できるか」が38.5%、「肉体労働に耐えられるか」が28.1%、「十分な収入が得られるか」が25.9%、職場の人間関係がうまくいくか」が22.8%と続いた。