約7割の経営者が「ウェルビーイングへの取り組み」を重視
企業において、ウェルビーイングへの取り組みはどの程度行われているのだろうか。UPDATERは、はじめに「自社のウェルビーイングへの取り組みは重要だと思うか」について尋ねている。すると、「かなりそう思う」が33%、「ややそう思う」が37.9%で、合計70.9%だった。一方、「あまりそう思わない」が4.9%、「全くそう思わない」が1%と、合計5.9%にとどまり、ウェルビーイングへの取り組みを重視する経営者が多いことがわかった。
「働きやすい環境づくり」としてウェルビーイングへの取り組みを重視
さらに、同社は「ウェルビーイングへの取り組みが重要だと思う理由」を尋ねている。すると、「従業員が働きやすい環境を作るのは当然だから」が69.9%で最多となった。以下、「テレワークなど多様な働き方に対する取り組みとして重要だから」が64.4%、「売上や従業員定着率を上げるために必要だから」が54.8%、「異なる価値観やバックグラウンドを持つ人材が増えているから」が52.1%、「コロナ禍で従業員エンゲージメントが下がっている」が42.5%となっている。「ウェルビーイングへの取り組み」を実施する企業は6割超に
同社は続いて、「自社でウェルビーイングへの取り組みを実施しているか」を尋ねている。すると、「積極的に取り組んでいる」が29.1%、「やや取り組んでいる」が34%で、合計63.1%だった。一方、「あまり取り組んでいない」は15.5%、「全く取り組んでいない」は21.4%となった。6割超の企業が何かしらの施策を実施している一方で、取り組みを十分に行っていない企業もあることがうかがえる。フレックス制など「勤務体制の柔軟化」が最重要施策か
ウェルビーイングへの取り組みを「実施している」と回答した人に対し、「実施している取り組みの内容」を「重要視している順」に尋ねた。すると、「勤務体制の柔軟化(フレックスタイム制など)」が、『取り組み内容』としても『重要度』としても最も多くの回答を集めた。その他、「メンタルヘルス向上の施策」、「社内コミュニケーション向上の施策」、「健康管理の実施」も上位にあがっている。また、自由回答では、「ストレスチェック」、「社員が相談しやすい環境づくり」、「専門家との連携」、「医療機関に相談し、定期的なアドバイスを受ける」などといった声が寄せられたという。ウェルビーイングの具体的な施策として、メンタルヘルスケアや勤務体制の見直しなどを行っている企業が多いようだ。