約半数が「残業時間の上限規制に取り組めている」と回答
2024年4月より開始となった、「働き方改革関連法」のうちの1つ、「残業時間の上限規制」。社会的な人手不足は建設業界においても例外はなく、労働力が決して十分でない中で、残業時間を減少させるという、厳しいミッションが各経営者に降りかかっている。そうした中、建設業における“残業”の実情はどうなっているのだろうか。インフォマートは、「残業時間の上限規制」に関して、「勤務先での取り組み状況」を尋ねた。すると、およそ半数の47%が「取り組めている」と回答(しっかりと取り組めている:12.7%、取り組めている:34.3%の合計)し、昨年同調査の42.6%と比較すると、微増していた。
平均残業時間は「10時間未満」が最多。昨年と比べて良化傾向に
次に同社は、「1ヵ月の平均的な残業時間」を尋ねた。すると、「10時間未満」との回答が58.2%で最多となり、昨年同調査の52.8と比べておよそ5ポイント増加する結果だった。この結果から同社は、「ペーパーレス化やその他の業務の電子化が推進され、残業時間も減少傾向にある」と推測している。「デジタル化」や「給料」、「高齢化」に課題も、“勤務時間・休日”は改善
続いて同社は、「勤め先の課題」について聞いた。すると、上位となったのは「デジタル化が遅れている」(23.2%)、「仕事が大変な割に、給料が低い」(22.6%)、「高齢化が進み、人材育成がうまくいかない」(20.4%)などで、昨年同調査における上位回答と同様となっていた。一方で、下位回答である「勤務時間が長い」(8.2%)および「休日が少ない」(9.8%)については、ともに昨年同調査(勤務時間が長い:13.8%、休日が少ない:16%)と比べて減少しており、働き方改革が進められていることがうかがえる結果となった。