「売上減少」は2019年比約3割が最多
コロナ禍により経営状況の悪化が危ぶまれるなか、2019年と比べて中小企業にどのような影響が出ているのだろうか。はじめに、「2019年と2020年を比較してどの程度売上げが減少したか」を尋ねた。すると、「2019年比約30%減」(26.1%)が最も多い結果に。以下、「2019年比約20%減」(17.6%)、「2019年比約40%減」(17.1%)と続いた。なかには、「2019年比50%減」という回答も14.4%あった。
※なお、下記画像にある「前年」は2019年を表している
約7割が持続化給付金を申請済み
続いて、新型コロナによる経営難に対し、政府の支援策として出された「持続化給付金」を申請したかを尋ねた。その結果、「すでに申請して給付された」が47.6%、「申請したがまだ給付されていない」が25.7%、「これから申請する予定」が10.9%と、8割を超える企業で持続化給付金を活用している、またはこれから活用する予定であることが明らかとなった。支給までの期間は1ヵ月以内が多く、6割以上がその効果を実感
次に、「すでに給付された」と回答した企業に、「申請から給付にかかった日数」を尋ねた。すると、「1ヵ月以内」が22.4%と最も多く、次に、「2週間以内」が20.1%、「3週間以内」が19%、「1ヵ月半以上」が18.8%という結果になった。また、「持続化給付金により、業績を立て直すことができたか」と尋ねると、「立て直せた」が15.6%、「少しではあるが立て直せた」が49.5%と、6割以上が効果を得られたと回答した。一方、「特に変わらなかった」が26.6%、「立て直せなかった」が8.4%と、約3割が回復できなかったこともわかった。