給与改定より早く社員への生活支援が必要と考え、特別手当の支給を決定
2022年に入り、食料品や生活用品、電気料金など、生活基盤となる分野での商品やサービスの価格上昇が、世界的に進行している。この急激なインフレ傾向を背景に、サイボウズでは、日本およびグローバル拠点で働く社員が、生活に不安を抱くことなく業務を行えるよう、「インフレ特別手当」を支給することを決定した。同社では、給与改定を基本的に毎年1月に実施しているが、今回はインフレへの早急な対応が必要と判断し、特別一時金という形で支給するという。支給額は、社員の各種情報を参照したうえで、各国・地域のサイボウズの給与、インフレによる影響額、税金、社会保険負担等も加味して決定。インフレ特別手当の概要は以下の通りだ。
【インフレ特別手当の概要】
●対象者:支給対象拠点において、支給日に在籍かつ支給日以降も勤務予定の直接雇用メンバー(無期・有期雇用ともに)●支給時期:7~8月間に1回(給与支給のタイミングにより、各拠点で決定)
●支給額:月の就業時間に対し、以下の金額とする。
・15万円:128時間超/月(1日8時間、週4日超勤務)
・12万円:96時間超128時間以下/月(1日8時間、週3日超勤務)
・9万円:64時間超96時間以下/月(1日8時間、週2日超勤務)
・6万円:64時間以下/月(1日8時間、週2日以下勤務)
※カッコ内は目安の勤務時間および日数
その他の拠点勤務の場合
各拠点で金額を決定したのちに支給する。なお、海外赴任メンバーは、駐在先または駐在元拠点のうち多いほうの支給額とする。
同社は本取り組みを通じ、今後も全拠点の社員一人ひとりが安心して業務に集中できる環境を整えていきたい考えだ。
世界的なインフレ傾向にあるいま、社員の生活サポートを目的とした一時金支給の対応は、従業員の不安を取り除くための有効手段のひとつと言えそうだ。社員への生活支援を考えている企業では、自社にとって適切な方法で特別手当等を支給することも検討してみてはいかがだろうか。