企業間で共有される多様な視点を活かし、課題解決の糸口を探る
エンファクトリーとデジタルホールディングスは、働き方が変容しつつある昨今、会社組織の内外を問わず多様なメンバーが集まり対話を重ね、課題解決していく「越境活動」(副業やプロボノ、パラレルワーク、出向など)の重要度が増していると考えている。しかし、大手企業にとっての越境活動には、人事発令の難しさや、リモートワーク、ジョブ型雇用など、活動の機会創出に多くの壁があることを課題視していたという。そこで両社は、そうした越境活動の機会創出における課題解決のための働きかけとして、「越境コンソーシアム」のトライアルを始めることを決定した。本取り組みでは、参画企業が課題をもとにプロジェクトを提案し、それぞれの企業からプロジェクトメンバーを募集する。実際のプロジェクトの中では、参加メンバーが週次のレポート提出や、メンター主催のサロンへの参加などにより、業界の枠を超えて課題解決策を提案し合うという。また、最終的なレポートは、メンバーの所属企業で社内共有されるとのことだ。
●株式会社ブリヂストン
●シミックホールディングス株式会社
●株式会社富士通ラーニングメディア
●株式会社パルコ
●株式会社デジタルホールディングス
●社名公表なし(事務用品大手企業)
トライアルに参画した企業間では、すでに「オフィスの新しい活用法の検討」や「カルチャー浸透方法の検討」など、他社からの多様な視点が活かされるプロジェクトが進行しているとのことだ。
なお、本取り組みは、企業向けの「研修・学習」としてスタートするが、いずれは企業の人的リソース・スキルをシェアし合う「副業マッチング」への発展や、第2弾以降の参画社数およびメンバーの拡大も視野に入れているという。
エンファクトリーとデジタルホールディングスは、本取り組みによって、参画した企業における、他社のメンバーとの共創を通じた課題解決と人材育成、D&Iの促進に期待しているとのことだ。
本取り組みは、業界の枠を超えて課題解決を目指すモデルケースとなりそうだ。社内での課題解決が困難である場合、社外メンバーと意見を出し合い、ともに解決を目指す方法も視野に入れてみてはいかがだろうか。