ワクチン接種が進み、信頼性が高まったか
日本国内では新型コロナウイルスのワクチン接種が2021年2月より始まり、現在は65歳以上の高齢者を優先にワクチン接種が進められている。大規模接種センターでの接種や職域接種により、18~64歳までの層への接種も始まったいま、ワクチンに対する人々の意識はどうなっているのだろうか。まず「ワクチンを接種できる状況になったら、すぐに接種したいか」と尋ねたところ、45.3%が「すぐに接種したい」と回答した。続いて、「すぐにではなく、いずれ接種したい」が35.1%、「接種したくない」が19.6%となった。
なお、ワクチン接種開始前の2020年12月に実施した同様の調査では、「すぐにではなく、いずれ接種したい」が60.3%と最も多く、「すぐに接種したい」は10.6%にとどまっていた。日本国内における接種が進み、ワクチンに対する人々の信頼性が高まっていることがうかがえる。
年代別の回答では、若年層ほどワクチン接種に不安を感じている
次に、先述の設問の回答を年代別に集計した。その結果、65歳以上では「すぐに接種したい」が78%に。続いて50~64歳が45.5%、40代が42.5%、30代が33%、20代以下が27.5%ととなった。年代が若いほど「すぐに接種したい」人は少なく、30代以下では「すぐにではなく、いずれ接種したい」と考えている人の割合の方が多いことが明らかとなった。他方で、「すぐにではなく、いずれ接種したい」、「接種したくない」という回答の理由として、「ワクチンが承認されてからの期間が短いため、長期的な副作用や身体への影響が不安」(30代・女性)、「他のワクチンでもアレルギー反応が出たことがあり、体質に合わないということが分かっているから」(50代・女性)といった声が挙がった。
各地で新型コロナワクチン接種が進み、現在は有効性や副反応の情報などが少しずつ明らかになってきている。企業としても正確な情報を見極め、ワクチン接種に関する適切な情報開示を行っていきたい。