約5割が「雇用が安定している」と回答
外国人社員は日本企業に対し、どのような考えを持っているのだろうか。はじめに、「日本で働いてみて良かったこと」を尋ねた。その結果、「雇用が安定している」が49.6%と最も多くを占めた。以下、「やりたい仕事ができて、やりがいを感じる」が28.7%、「給与水準が高い」が24%と続いた。「雇用環境」や「やりたい仕事に就けること」が、外国人にとって魅力になっていることがわかった。
一方で「給与水準」や「受け入れ側の配慮」に不満も
次に、「日本で働いてみて、不満に思ったことやがっかりしたこと」を尋ねた。すると、「給与水準が高くない」が31.8%、「日本語ネイティブでないことへの配慮が不足(早口や難しい言葉を使われる)」が29.5%、「求められている役割や仕事内容が明確でない」と「人事評価の基準が明確でなく、外国人だと昇給・昇進できない」が共に28.7%と続いた。評価基準に「ジョブ型」や「成果主義」が導入され、自身のスキルや成果に対し明確な評価(報酬)を望むことが一般的な外国人社員は、ゼネラリスト育成を前提とした「日本的な雇用形態」が不満要素となっている可能性もあることがうかがえる。また、「日本語ネイティブでないことへの配慮が不足」が上位に入っていることから、外国人社員を受け入れる企業側に、意識変革や行動変容の必要性が感じられる結果となった。