2006年の創業以来、「フィットする暮らし、つくろう。」をミッションに、「北欧、暮らしの道具店」を展開するクラシコム。ライフステージの変化にも寄り添いながら、社員一人ひとりのパフォーマンスが発揮されやすい働き方を追求している。18期連続で右肩上がりの成長を続け、東証グロース市場にも上場。組織の拡大フェーズに突入した当社が、昨今注力しているのが管理職の「マネジメント支援」だ。実際、どのような具体的な取り組みを進め、管理職に変化をもたらしているのか。同社の人事企画室 マネージャー 金 恵栄 氏と筒井 あい子氏にお話を伺った。

プロフィール

  • 金 恵栄 氏

    金 恵栄 氏

    株式会社クラシコム
    人事企画室 マネージャー

    大学卒業後、グローバルに展開する教育サービス企業や教育福祉のベンチャー企業を経て、2020年にクラシコム入社。「健やかな組織づくり」をテーマに、採用から組織開発・労務まで人事領域全般を担当する。2020年に国家資格キャリアコンサルタント取得。

  • 筒井 あい子 氏

    筒井 あい子 氏

    株式会社クラシコム
    人事企画室

    大学卒業後、文房具メーカーに入社し、新卒採用や社員の育成などを中心とした人事領域を経験。2016年に一人目の人事担当として株式会社クラシコムに入社。人事総務業務からスタートして、現在は採用から組織開発・労務などを担当。

クラシコムの18期連続売上成長の裏側にある、管理職に寄り添うマネジメント支援とは

規模の拡大と共に、マネージャーの役割や責任に重さが出てきた

――マネジメント支援の取り組みは、どのようなきっかけで始まったのでしょうか。

金氏:
私が入社した2020年頃から、人事企画室としてマネジメント支援に注力していくフェーズになりました。背景には、社員数の増加があります。当時を振り返ると、規模としては50名を超えていました。経営からマネージャーへの権限移譲もさらに進んできたタイミングで、マネージャーの役割や責任の重さが高まってきた時期です。そうしたときに、マネージャーをどう支援していくかが、組織の健やかな成長にも影響していくということで取り組みの推進がスタートしました。

――貴社では、マネジメント支援のキーワードとして「健やかさ」を掲げておられます。こちらには、どのような想いが込められているのでしょうか。

筒井氏:
効率が良い組織や成果が出せる組織など、目指す組織のあり方には様々あると思いますが、当社は組織が小さい時から一貫して「健やかな組織」であることをすごく大事にしてきています。

「健やかさ」とは何かというと、自分が所属している組織・チームが担っているミッションと、その中で自分がどんな役割を発揮すべきかを理解している。そして、自分の強みやリソースを活かしながら目の前の仕事に集中するだけでなく、その先にお客様がいるという流れが結びついて仕事が循環している状態を意味します。

金氏:目の前のやるべきことに集中できている、生産性の高い状態とも言い換えられると思います。また、この「健やかさ」を保っていくことが、クラシコムにおいてサステナブルに成果を出すことにもつながると考えています。現在、ありがたいことに18期連続売上成長しているのですが、すごく大事にしているキーワードですね。

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