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プロフィール
望月 達矢 氏
株式会社Asobica
人事・広報部 部長
大学卒業後、新卒でアフラック生命保険株式会社に入社。その後、株式会社ビズリーチ(現:ビジョナル株式会社)等を経て株式会社メルカリへ入社。メルカリグループの幅広い人事機能(人事制度企画・HRBP・組織開発・人事労務)および子会社人事の責任者を歴任。「merci box」や「YOUR CHOICE」といったメルカリを象徴する人事制度の企画から子会社の組織立ち上げ等に従事し、メルカリグループの2000名規模までの組織拡大を牽引。2023年4月に株式会社Asobicaに入社し、人事・広報の責任者を務めている。
三浦 孝文 氏
オイシックス・ラ・大地株式会社
経営企画本部 経営企画部 部長大分県別府市出身。関西学院大学を卒業後、(株)D2C、クックパッド(株)での人事経験を経て、2017年1月より現職入社。HR本部人材企画室の責任者を経て、現在は経営企画本部内にて全社の中期経営計画や各部門の年度戦略の策定支援、経営にひもづく会議体の事務局など、マネジメントシステムの進化・仕組みづくりを担当。社外では兼業で(株)GlocalKの組織経営アドバイザリー、人事コミュニティ「人事ごった煮会」の発起人。
事業サイドから「人事」という社内越境を通して何を得たか
三浦氏:本日はよろしくお願いします。最初に、望月さんのこれまでの経歴について教えていただけますか。望月氏:よろしくお願いします。私は、新卒でアフラック生命保険会社に入社し、6年弱ほど事業サイド、主に法人営業を経験してきました。生命保険は99%の人が加入しているにもかかわらず、営業すると必ずと言っていいほど印象が悪く、嫌われているんですよね(笑)。これはどうしてなのか、そしてそれを解消していきたいと思ったときに、日々私が代理店さんにコツコツ対峙しているだけではダメで、このミッション・ビジョンを共感する人を増やしていかないとジリ貧になっていくのではと思い、当時はまだ転職がマイノリティの時代でしたので、新卒採用というのを切り口にしていくべきなのではと考えて、人事に対する漠然とした憧れやチャレンジしてみたいという思いを持つようになりました。また、金融業界は約3年ごとに転勤を当時していくサイクルだったのですが、そもそもずっと自分で職種やキャリアを選べず転々としていくことに多少疑問も感じており、このままでいいのだろうかと悶々としていた部分もあったことと、10年3部門を経験しないと人事へのジョブポスティングの条件に満たないことを知り、外を見るようになりました。
その後、転職すると同時に人事という職に就くことが無事できたのですが、今度は人事としてのキャリアに高さ・深さをだしていきたいと自然と考えるようになってきました。そのときに考えていたことは、どの会社にも人事はあるので、最も会社の成長スピードが早い企業に属すべきだと思っていました。そのときに参考にしていたのが時価総額の世界ランキングを見ることでした。2010年以降一気に時価総額のTop10はグローバルテック企業がほとんどを占めるようになり、成長産業のセンターピンが変わったんだと明確に感じました。そのタイミングで、「インターネットカンパニー×人事」という軸が自分の中で決まったような気がして、ドワンゴ、ビズリーチ、メルカリとキャリアを歩んできました。
三浦氏:最近は、最初からずっと人事をやっている人が増えていますが、望月さんはスタートが営業職だったということで、その経験は今の人事活動に活きていると感じますか。
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